J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ ~第3部~
先週、先々週に引き続き、今週は第3部 降誕節祝日12/27用についてご紹介します。
第3部は、再び華やかな色調で、今まさに私達の元に現れたキリストを喜び、たたえます。
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■第24曲 合唱曲(SATB):トランペット3本、ティンパニ、フルート2本、オーボエ2本、弦、通奏低音
第1部の第1曲と同じ編成。再びトランペット、ティンパニが鳴り響き、軽やかな3拍子にのって、イエスの誕生に対する、主への感謝、賛美が歌われます。
■第25曲 福音史家(T)
「さて天使たちが天に去ると、羊飼たちは互いに語り合った。」
■第26曲 合唱曲(SATB)
「さあ、ベツレヘムへ行って、その出来事を見てこよう。主が私達に告げ知らされたその事を。」
この曲集のなかでも印象的な、羊飼たちが互いに語り合いながら走って行く様を音で表した合唱曲。短い曲ですが、まるで映像を見るようです。
■第27曲 レチタティーヴォ(B)
ベースのレチタティーヴォが優しく羊飼たちに語りかけます。
「主は私達に救いを送られた。見よ、羊飼らよ、主がなされた事を。行って主の御業に出会うのだ!」
■第28曲 コラール(SATB)
キリストの降誕、主の大いなる愛に感謝するコラール。
■第29曲 アリア(S・B):オーボエ・ダモーレ2本、通奏低音
ソプラノとベースのデュエット。優しく明るいメロディによって、主の憐れみと慈愛を賛美する、愛情あふれるデュエットです。
■第30曲 福音史家(T)
福音史家が語ります。羊飼たちはマリアとヨセフ、そして飼葉桶の中のイエスを探し当てます。そして、その幼子について天使より告げられた言葉を、皆に言い広めました。皆は不思議に思いましたが、マリアはその言葉を胸に留め、一人想いをめぐらすのでした。
■第31曲 アリア(A):ヴァイオリンソロ、通奏低音
「抱きしめよ、私の心よ、この至福の奇跡を、堅く貴方の信仰の中に!」
自らの身に起こった奇跡に思いを馳せるマリアの、崇高な姿です。
■第32曲 レチタティーヴォ(A)
第31曲のアリアで想いをめぐらせていたマリアの、晴れやかな決意の言葉。
「そうだ、私の心に守っていこう。この見聞きしたことを。」
■第33曲 コラール(SATB)
第32曲の言葉を受けて、私達も貴方(キリスト)をひたすら守っていきます、と歌います。貴方のために行き、貴方に向かって旅立ちます。新しい生命へと向かって・・・
■第34曲 福音史家(T)
福音史家が語ります。そして羊飼たちは、神を賛美しながら帰っていきます。
見聞きした事が、天使より告げられた通りであったので。
■第35曲 コラール(SATB)
「喜びなさい、救い主がここに、神として、そして人として生まれた。この人こそ主、キリストである。」
今まさにここに、私達と同じ場所に、同じ「人」として生まれたキリスト。
その事を喜ぼう、という言葉に続き、トランペット、ティンパニが鳴り響き、この第3部の始まりの曲、第24曲が再び演奏され、第3部の終曲となります。
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街はいよいよクリスマスの雰囲気につつまれています。
今年は、クリスマスの物語を、バッハの重厚で心躍る音楽で聴いてみませんか?
クリスマスへの想いが、また少し違う彩りになるかもしれません。
皆様のご来場をお待ちしています!
(2008. 11. 28. コレ・マガ 第364号より転載)
【2008/12/14】
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