12/23マンスリーコンサート曲目紹介 M. デュリュフレ/グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット
12/23マンスリー・コンサート<クリスマス・スペシャル>の曲を、メールマガジン「コレ・マガ」掲載の記事よりご紹介します。
モーリス・デュリュフレ(1902-1986)は、パリ音楽院でオルガンを学んだ後ノートルダム寺院などの教会のオルガニストを務めていました。
プーランクの「オルガン協奏曲」を初演するなど彼との交流もあり、またその他さまざまなオルガン曲を初演したり録音を残すなど、オルガニストとしても傑出していたことがわかります。
ところが、夫人でありまたオルガニストであったマリー=マドレーヌとともに1975年交通事故に遭ってしまい、以降亡くなるまで二度と演奏活動はできなくなるという悲劇の後半生を送ったのでした。
前半生は演奏活動に多忙を極め、また後半生は交通事故の後遺症などの影響で作曲数もごく限られています。今年のクリスマス・スペシャルではそんな彼の残した名曲「グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット」をお聴きいただきます。
その名の通り、グレゴリオ聖歌をモチーフにシンプルで端正な声部が寄り添い重なり絡み合いながら、何か中世的でありながらとても新しい、魅力的な響きが立ち上がります。一つ一つはとても短い小品ながら、一つの世界観がぎゅっと凝縮されたような、隠れた名曲ではないでしょうか。
1「恩寵と愛があるところ、そこに神はおられます」
2「マリアよ、貴方は全き美」
3「あなたはペトロである」
4「大いなる秘蹟」
混声4部合唱のためのと銘打たれてはいますが、2曲目は女声3部合唱となっています。それぞれのテキストをどのように音で表現しようとしたのか、歌詞カードを片手にじっくりお聞きいただければ、と思います。
12月23日(火祝)午後5時開演。ぜひルーテル大阪教会にお運び下さい!
(2008. 12. 12. コレ・マガ 第366号より転載)
【2008/12/23】
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