今年に入ってから東京公演(宮沢賢治の世界)や様々なCD録音に超多忙を極めていた我々ですが、6月27日はOCMにとって半年ぶりとなります、ホームグラウンド・大阪でのホールコンサートです。当日のプログラムより、今週はJ.S.Bach/Singet dem Herrn ein neues Lied について、概要をご案内します。
◆J.S.Bach/Singet dem Herrn ein neues Lied BWV 225
そもそもモテット(Motette)とは語源をたどれば「言葉」と言う意味であり、ある意味中世以来の最も古い教会音楽の伝統的手法に従っているともいえますが、バッハの常人でないところは、知的かつ華麗な対位法技術と象徴表現を通じて、時空を超え、普遍の「真実」を絶えず欲求してやまない、ということではないかと思います。