邦人合唱曲シリーズへのお誘い ~林 光「春の曲 巻の二」
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昨年に引き続き、林 光「春の曲」、今年は「巻の二」をお届けします。

全部で9曲からなる一連の曲集の、5曲目から9曲目が「巻の二」に収められています。

「風景」山村暮鳥
「春が来た」与謝野晶子
「雲雀」中原中也
「別離」皇太后宮大夫俊成・西行法師
「花の園」梁塵秘抄巻第二、他        を演奏します。

古典から現代まで、様々な感性で綴った「春」の情景。
それらが林氏の感性によって、他のどこにもない、誰にも似ていない、独自の世界となって、私達の心の特別な場所をくすぐります。時に温かく、時にユーモラスに、時に毒を持って・・・

4手のピアノと混声合唱との共演も素敵です。

楽譜の冒頭にて林氏は、「1950年代のなかば、ベンジャミン・ブリテンの「春の交響曲」(Spring Symphony)にそそのかされて志した、古今の春をうたった詩の連鎖による祝祭的作品の作曲という夢が、創立50周年を記念する曲をという、宮崎県合唱連盟の委嘱によって実現した」と述べています。

古今東西、「春」は特別な季節、心に何かが芽吹く季節ですね。
季節は今は秋ですが、林光氏の、この独特な風合いで、「春」をたっぷりと感じて下さい。

【2009/09/18】