世界初演です!~西村朗「鳥の国」お伝えしていますように、今月23日の京都公演では、西村朗氏によります、新作・無伴奏混声合唱組曲「鳥の国」を、世界で初めて皆様にお聴きいただく事となります。 テキストは、詩人・佐々木幹郎の詩集「蜂蜜採り」より「鳥の国」ほか2編を選び、合計3曲で構成されています。 7月に出版された雑誌「詩と音楽のための『洪水』」第6号に、佐々木氏と西村氏の対談が記事となって紹介されています。 西村氏は言います。「ある曲を作曲する際、最初の音をどうしようかと思ったとき、最初の音が出てくれるような真空地帯を作らなければいけない。(中略)五感で判断できるものは音楽創造の起点にはならない。」また、「佐々木さんの詩を読むということは、佐々木さんを食べることなんです。詩で鳥葬される。読葬される。それはあるべきだと思うんです。」 西村氏の独自の音世界。音の軋み、高音の緊張感、繊細で危うく、胸が張り裂けるような叫びを紡いでいく風景が、またひとつ、新しく誕生します。 ―□■コレ・マガ■□ 第452号(2010.9.3発行)より転載 【2010/09/16】 |