1997/5/7
<山の辺の道ハイキング>

(今回の担当:Ten阿部剛)

5月5日、奈良の山の辺の道へハイキングに行きました。
シュッツ合唱団では、演奏会が終わって、スケジュールに 「少しでも」余裕があるとみんなでどこかに遊びに行くことにしています。 ただ、ご存じのように我々は演奏会の回数が多いので なかなか日程が取れません。でも、だいたい春か秋には 必ず行っていますね。
みんな元気です。

朝、近鉄の難波駅に集合して天理へと向かいました。 今回の参加人数の合計は21人です。
当間先生も必ず参加されていたんですが、今回は見送られたようです。 (先生の日誌のコーナー参照)
途中天理へ向かうためには乗り換えが必要なのですが、 乗る予定だった電車が別のホーム到着してしまい、間に合いませんでした。 しかし、一応、そのホームで次の電車を待つことにしました。
ところが・・・・ 行き先案内のパネルを良く見ると 次の天理行きの列車は最初に我々が到着したホームから発車すると 書いてあるではありませんか!! その時間も迫っています!!!
「えらいこっちゃぁ〜〜〜」とみんなでそのホームへと戻るために 走っていきました。まわりの人達は何事かと思ったことでしょう・・・。
なにせ、21人が一斉にそのホームへと 階段を駆け上がり走っていったのですから・・・。
(なぜか、シュッツ合唱団は駅のホームでよく走ります・・。それは終電の為だったり、乗り継ぎだったり。ドイツ演奏旅行で60人が怒涛のごとくホームを爆走したのは、語り草となっています・・)
「無事」、天理駅に到着。 今年「は」天理から桜井へ向かうコースを取ります。 (なぜ「は」なのか後述)
天理の駅前から商店街を抜けて山辺の道へと入ります。 この商店街が、どこか懐かしい感じのする良い雰囲気の商店街です。 みんなも気に入った様子で、寄り道しながら行くので なかなか商店街を抜けれません。 みんな良いものを見つけると、わぁーと集まって、買い物したり お店の人達と会話を交わしたりと思い思いの時間を過ごします。
とにかくみんな「寄り道の達人」です。 これはどこに行っても発揮されます。
商店街を抜けてしばらく行くと、いよいよそれらしい雰囲気の 道に入りました。昨夜の雨のせいで少しぬかるんでいるところもあります。
「ピー、ブー、プヒー」・・・ 何の音かと思ったら、メンバーの何人かが草笛を吹いてる音でした。
不思議と子どもの頃にかえってしまうんですよね。 こういう自然いっぱいの所に来ると・・。
それから、途中でその朝つみたてのイチゴを売っている露店で イチゴを買ってみんなでほおばりました。 また、寄り道ですね。
そうこうしているうちにお昼になりました。 少し高台になっている、ため池のほとりで昼食となりました。 実はこのハイキングのメインイベントの一つが 昼食なのです。みんなそれぞれに、おにぎりやおかずを作ってきて、 それをみんなで食べるんです。 今回もバラエティーに富んでいました。
中でも印象的だったのが、カウンターテナー池ちゃんこと池内氏による 「かぼちゃの肉詰め」や ベースのたけちゃんこと竹内氏の大胆且つ懐かしい感じのする 「鳥そぼろご飯」です。
他にももちろん色々ありましたし、どれも大変おいしかったです。
すっかり満足してハイキング再開!
しばらく行くと、見覚えのある道に入りました。 但し以前は「逆方向」でした。
(実は、2年ほど前の秋に今回とは逆方向でハイキングを決行していたのです。 しかし・・・、みんなの好奇心が災い(幸い)して日没をむかえて 途中でリタイヤしたという苦い(楽しかった)思い出があるのです。
しかし・・・・歩くことではなく、 「ハンカチ落とし」で疲れてしまったと言う何とも 不思議なハイキングでした。)
所々で休憩を入れながら順調に進んでいきました。 道中、点々と露店が何件かあって、そこで寄り道しながら 歩いていったので、先頭と最後尾の間が随分あいてしまいました。 でも、全くはぐれたり分かれてしまうことはないんですよね。 この辺は不思議です。誰ともなく調整をしているのでしょう。

さて今回は前回叶わなかった、コースの踏破が目標の一つです。 途中、前回つかまった、魅力的な茶屋に目もくれず ずんずん前に進みます。
そしてついに近鉄 桜井駅に到着!! 全コース16km踏破です!!
みんな疲れ気味でしたが、いい顔をしています。
かの木下太陽(注)さんの妹、木下亜子さんも今回、参加していて 駅に着くと間もなく、京都で仕事があるとのことで、 みんなに見送られながら、先に帰って行きました。
亜子さんを見送った後少し、喫茶店でお茶をして (一部ビールを飲んでいました) 帰路へとつきました。
帰りの電車で座れた人が 正体なく眠り転けてしまったのは言うまでもありません。

最後は近鉄鶴橋駅ホームで解散となりました。 現代音楽のステージに向けて、良い気分転換になった ハイキングでした。

(注)京都モンテヴェルディ合唱団、大阪ハインリッヒシュッツ合唱団の ピアニストとしてご存じの方も多いと思います。今年の3月に郷里へ 大学の講師として帰っていきました。当間修一のホームページの 日記に関連記事があります。彼のピアノの響きはコレギウムのCD 「魂」の中の最後の曲、「サッカーに寄せて」でお楽しみいただけます。

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