1997/12/23
<実録!シュッツ合唱団・クリスマス・コンサート>

(今回の担当:SOP. 倉橋史子)

当間先生も日誌に書かれていますが、私達は21日のクリスマスコンサートをもって本年度の演奏会を全て終えました。
クリスマス・コンサートには、本当に多数のお客様に来て頂き、ありがとうございました!!
何かと忙しい、年末の貴重な日曜日の午後に、大勢の方に足を運んで頂き、聴いて頂けた事に、団員一同、心から感謝致しております。

今までにない、画期的(?)な、このコンサートの一日の模様を、ちょっと書いてみようかな〜と思います。午後四時開演という事もあり、子供さんや、中高生もたくさん来て頂いていた様です。来てくれていた私の友達の話によりますと、「まだあるの?まだあるの?」と言いながら、知っている曲は一緒に口ずさんでいた子供さん達もいた様で、こういうのを聞くと、たいへん嬉しく思います!!

さて、その午後四時開演という事は、リハーサルって一体何時に始まると思われます?
そうなんです。朝早いんです。
なんと午前10時30分集合、午前11時音出し、という “つら〜〜い”早起きモードで、“なが〜〜〜い”一日が始まりました。
(「なんで午前10時30分が、早いの?けしからん」と思われる方もきっといらっしゃるでしょうね。ちょっと事情を言いますと、私達が一番活発に芸術活動している時間帯は、夕方すぎからなのです。 だから、歌う(奏する)人間にとっては、朝はまだ、心も身体も「音楽するモード」になってない事が多いので、かなりきついのです。でも「寝ぐせあたま」で、ぽけ〜〜っとして現れる男性陣の、いつもと違う顔を見るのは、なんとなく“ほのぼの”と微笑えましかったりします。)
しかし、この日は朝早いにも関わらず、ピッチに狂いがなく、午前中にありがちな音程の下がり方やハーモニーの崩れがなかったので、幸先の良い一日のスタートとなりました。
ところが・・・・、覚悟はして臨んだとはいえ、演出がいつもより複雑だったので、ステージマネージャーの指図が飛ぶ中、私達は、曲間の出入りや立ち位置で、奮闘しなければなりませんでした。(曲が多かった為、一度で「OK!」が出ない事が多く 頭から湯気が出そうでした・・。でも、少しでもお客様に時間の長さが負担にならないように配慮して、無駄をなくするのに必死でした。)
結局、ゲネプロを“二回やる”という様な、今から思えば超ハードな演奏会前でした。でも、私達は、ゲネでも本番さながらのパワーで体当たりするので、当間先生が「もうちょっと落としていいから、本番に備えて」と気使って下さいますが、皆、顔では笑ってうなずきながら、全然言う事を聞きません。いっつも全開!です。
これがシュッツ合唱団の、“魂の響き”と言われる要素の一つかもしれません。 (一番、言う事を聞かないのは、コーアマスターとか副指揮者・・かもしれない(笑)

寝起きの顔でも、早くやってきて、正解!
合計時間は、なんと2時間30分は、かかるプログラム!(ひぇ〜〜〜、ですね)
さあ、どうする長丁場!!皆、気合いを入れての腹ごしらえです。
結果から言って、やはり11時から始めて良かったのです。

開演一時間前から、「もう、お客様が外で並んでおられる」という情報を聞いて、私達に喜びが走りました。ゲネ通り、段取りが進む事を祈りながら、本番に臨みました。

一曲目の「Dixit Dominus」はいかがでしたか?
ウチの合唱団は、本当にこの曲が大好きで大好きで、今回演奏できる事は本当に嬉しかったのです。それゆえちょっと元気すぎて、「いきなり、びっくり〜〜!」という方がいらっしゃったのではないかと、思います。久々のバロックはやっぱり面白かったです。また演奏したい、私の大好きな曲の一つです。聴いて頂けて嬉しかったです。

そして、演奏される事の少ないシャルパンティエの「真夜中のミサ曲」。
この曲をお好きな方も、多くいらっしゃるようで、この日、なんとこの曲聴きたさに わざわざ東京から来られた方もいらっしゃったと、いう話を聞きました。
「はるばる、来てよかった!」と言って頂ける演奏になりましたでしょうか? 何か感想をお聞かせ願えれば幸いです。
シャルパンティエの大ファンの方がおられる事を知れて、私は嬉しいのです。
演奏できてよかったなあ、と思うのです。
予想通り、終演は6時40分!
約2時間半に渡る、コンサートとなりました。

当間先生始め、マネージャー、企画スタッフは、とにかく時間の長さを心配し、 今回は、アンコールも一曲だけにしました。(バッハのカンタータ147番)
しかし・・・後でアンケート用紙を読んでわかったのですが、クレームが付いてたんです、あるお客様から!
「一曲だけとは、何という事だ!こんなに拍手させといて!」・・・・。

「長すぎる、と、お叱りが来てもしかたない」と思っていた私達は、本当にビックリ!

『それなら、もっと歌ったらよかった!!でもホンマに歌ってもよかったんやろか・・???』

アンコール、少なくてごめんなさい。しかし、これだけは難しい問題ですね。
今回は、ケチったわけでも、疲れてもうやめたわけでも、ないのです。
ホントなんですよ。ご了承下さいね。
そして、長時間のコンサートを最後まで、聴いて下さった皆様、本当にどうもありがとうございました!!

来年も御来場、心よりお待ちしています!!!!


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