1998/1/26
<大阪H・シュッツ合唱団・'98年度、オーディション報告>

(今回の担当:Sop:山川美弥子)

去る1月24、25日にシュッツ合唱団の室内合唱団員を選ぶオーディションが行われま した。
これは毎年1月の下旬に必ず行われていまして、
プロとして活動する「声楽アンサンブル」のオーディションも同時に行われます。
今年一年間の演奏活動の中心となる「室内合唱団」。
キャリアの長い人も新入団員も外部の方も全く同じ条件で受けます。
今年は40人が室内合唱団を、3人が「声楽アンサンブル」を受験しました。

オーディションの内容は、課題曲(今年はシューベルトの歌曲「Du bist die Ruh( 君は我が憩い)」)自由曲(言語は課題曲と重ならないことが望ましい)、そして初見視唱(今年は「賛美歌21」からだされました。自分のパートを歌います。)です。「声楽アンサンブル」を受ける人は更に「レチタティーヴォ付きアリア」を歌います。
各曲、技術点(10点)表現点(10点)暗譜(5点)、そして初見10点の計60点満点での採点方式です。
審査は当間先生と「声楽アンサンブル」のメンバーの7人で行われました。

私は昨年までは受験する側でした。昨年のオーディションの結果、今年初めて「審査」をする側になりました。 「審査」をするというのは、本当に大変なことでした。
今年1年間の団員の「運命」(?)がかかっているわけですから、 当たり前のことですが、
一音たりともおろそかに聞き逃すことはできません。
緊張しどおしの2日間でした。
そしてあらためて、「シュッツのメンバーは本当にすごい!」と思いました。
(仲間をほめるのは少々気が引けますが....)
レベルの差というのは確かにありますが、それぞれが「自分自身の持っているものを 全て出し切ろう」として歌っていました。(みんな去年より確実に上手くなっていま す。)
みんな必死で自分の課題に取り組み、その瞬間に賭けていました。
その姿、そして歌は、本当に素晴らしくて、涙が出そうになることが何度もありまし た。
本当に素晴らしい仲間達です。

そして、早くも当日に結果が出ました。
昨年までは、室内合唱団員の「正」団員、それに準ずる「準」団員、そして室内合唱 団のレベルにはまだ達していないけれど、頑張って伸びて欲しい人が「研究生」とし て選ばれていました。
しかし、審査会議の結果、今年から、その「研究生」廃止されました。
団員みんなのレベルが上がったからです。
(室内合唱団に入れなかった人達は全員「研究生」だ、その中から何人かだけを選ぶ ことはできない、ということになったのです。)

今年は20名が「室内合唱団員」として選ばれました。
ここに「声楽アンサンブル」のメンバーと「声楽アンサンブル」の研究員が入って、 28名が「室内合唱団」ということになります。新たなスタートが始まりました!

追記
審査員のために自由曲の楽譜が配られるのですが、
オーディション終了後、その楽譜を貰って帰る人達が何人もいました。
「来年のオーディションのため」の選曲がもはや始まっているのです!
やはりすごい人達です....!!


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