1998/10/7
<<2大レクイエムの夕べ>へのお誘い>

(今回の担当:SOP.小野容子)

シュッツ合唱団の秋の演奏会の2つ目は<2大レクイエムの夕べ>です。
本番まであとわずかとなって参りました。フォーレとモーツァルトによる2つのレクイエムが1回の演奏会で聴けるという、まるで「一粒で2度おいしい」アーモンド○○○のごとく、1回で2度おいしい演奏会です。(^^;)
冗談はさておき、この2つの名作を取り上げた今回の演奏会のご案内とそれに取り組む合唱団の今日この頃をご報告したいと思います。
前回の本番、「邦人合唱曲シリーズ」が終ったのが9月20日。それからわずか3週間で 「レクイエム」の本番に臨まなければまりません。過去に演奏した経験があるとは言え、団員の中に緊張感が走ります。(モーツァルト「レクイエム」は今回「レヴィン」版を使用します。これは最も新しい版で、この版に取り組むのは初めてなのです。今までの版とは違っているところが結構あって油断できません。Lacrimosaの後にAmenコーラスもついています。)もちろん2つとも初めて臨む人もいます。「うーん、がんばらねば!!」と言っているうちに1週間前、合宿がやってきました。そしてこの合宿がこんなことになろうとは・・・
「本当に自分がどれだけ歌えれているのか、客観的に判断してもうらうのが一番良い。
周りの人の力を借りずにどれだけ歌えるのか、一人ずつでアンサンブルしてもらいましょう。」と先生がおっしゃったのでした。
フォーレとモーツァルトのどちらのどの曲があたるのか?!
そしていつ順番がやってくるのか?!
どきっ、どきっ、どきっ・・・ 
アンサンブル練習に慣れているメンバーは特に慌てる事もないのですが、ここ最近入ってきた新メンバーには、初めての体験。予期せぬ事に顔面そう白です。しかし順番はやってきます。みんな緊張しながら一生懸命歌いました。聴く方も一人一人に丁寧にアドバイスをしています。
・・・こうして合宿は終りました。もちろん、全体であわせる練習もありますから、終った頃にはみんなへろへろです。
しっ、しかし、ここで終わりではないのでした・・・
引続き、オケ合わせです。合宿場からオケ合わせ会場へと移動するみんなの姿はきびきびとしていました。行楽日和の日曜の午後、青空を見上げ心和ませた次の瞬間、楽譜を取り出し、移動中も余念がありません。まさにシュッツ合唱団出陣の一幕です。

さて、オケ合わせの会場には合唱団よりも一足早くアンサンブルのメンバーがやって参りました。ヴァイオリンのメンバーはヴィオラとヴァイオリンを両手に抱えての登場です。(今回、フォーレ「レクイエム」ではオリジナル版から編纂された「第2版」という版を使用しています。フルオーケストラ版とは異り、この版ではヴァイオリンはなく、代わりに全てヴィオラを使用しての演奏となっております。フォーレ自身がイメージしていた室内楽的で重厚な響きをお楽しみ頂けると思います。)ヴィオラとヴァイオリンを持ち換えての演奏は大変なことです。やってのけるメンバーは「ほんとに凄い!」と思うのです。
熱気に包まれてオケ合わせは進んで行きました。アンサンブルも合唱団もがんばっています。こうして目まぐるしい、しかしとても充実した一日は耽けていきました。

甘美な世界へといざなうフォーレの旋律と<魂の救済>というドラマを描いたモーツァルトの劇的なレクイエム。同じテキストながら全く違った2つのレクイエム。今までにない新しい響きと共にお楽しみ頂ければと思っております。
10月11日(日)大阪・いずみホールにて午後6時30分開演です!!
2つの名作に出会う一夜、是非、ご家族、お友達とご一緒にお越し下さい!!


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