1999/6/7
<6月27日!「プーランク特集」に向けて!(宣伝風景編)>

(今回の担当:SOP.小野容子)

(今回は、『シュッツの会便り・5月号<事務所日誌>』よりの転載記事です)

*******************************************************

5月には「アウローラ・ムジカーレ」の初めての単独主催公演がありました。
当日は学生さんが多かったのですが、とっても盛り上がった演奏会となりました。
演奏は言うまでもなく、最高でした。(今、当日のテープを聴きながら"Macintosh" に向っておりますが、何度聴いても良いですね。一日中テープをまわしています。)

 アウローラの本番は平日の京都ということで、お客様にどれだけ来て頂けるかが心 配でした。しかし心配して待っていてもお客様には来て頂けません。私はチケットを 片手に京都へと繰り出しました。今回はそんな私の「営業日誌」です。

 さて、「どこでチケットを売っているのか?」

というと大学のクラブを巡るのです。合唱団がほとんどなのですが、今回はア・カペ ラサークルなど合唱以外の音楽系クラブにも行ってきました。
 学生さん達が練習しているところへ行って、練習が終ってから演奏会の案内をします。
ここが腕の見せ所!演奏会の内容を話しながら興味を持って貰うようにどれだけ運べ るかが勝負です。退屈な話にならないよう、共通の話題を入れてみたり、笑いをとっ てみたり(笑ってもらえなかった時は悲惨です。)なかなか大変です。
 今回はアウローラのチケットと一緒に6月の現代音楽シリーズの案内もしました。

「皆さんはプーランクを知っていますか?」

    と訊ねると、どこの大学でも何人か手をあげます。そして次に、

「プーランクは好きですか?」
と訊ねます。すると、何故か手があがりません。しかも苦笑いをしています。

 あら〜、学生さん達はプーランクに興味ないんかな?と思いながらその反応を見ていたのですが、いざチケットを売る段になるとこれが買いに来てくれるのです。その数もどこへ行っても意外と多いのです。「好きでないけど、聴いてみたい?」不思議な現象です。
しかし、この現象はこういうことでした。
  自分達が実際歌ってみると、
      「難しくて難しくて」たいへんだった。
         ↓
      しかもなかなか上手に演奏できない。
         ↓
      だから「好きではない」ということらしいのです。(^^;)

  でも、この難しいたいへんな「プーランクの世界」って、
     ちゃんとやったらどんな演奏なんだろう?
         ↓
     ぶつかってる和音がきれいに聞えるってどういうこと?
         ↓
     聴いてみたい!!

 学生の合唱団にチケットを売りに廻って久しくなります。最初は「シュッツ合唱団 ?」と言っていた学生達にも今では定着してきました。中には毎回必ず来てくれる学 生さんもいます。私も「チケット売りの小野さん」ですっかりお馴染みになってしま いました。そばに近付いて来て前回の演奏会の感想を教えてくれたり、質問したり。 何度もうちの演奏を聴きながら彼らは色々なことを感じてくれているのだと思います。
そして今回、「シュッツ合唱団の演奏するプーランク」に期待を寄せてくれているの でしょう。今まで聴くことが出来なかったプーランクの響きを。
 合唱団と管弦楽を合わせると裕に100名を越えてしまう大編成での演奏。当日彼ら はまずステージの上のその数の多さにびっくりすることでしょう。

 さて、この話を読んで
 「そんなに学生に人気があるんじゃあ、もう座席の方も残りがわずかなんじゃあ?」
と、ご心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ご安心下さい。まだまだお席の方には余裕があります。
いずみホールは広いです。(^^;)
若い学生さん、そして私達の活動を暖かくご支援下さっている会員の皆様、普段は一 緒に過ごすことのない様々な方々とホールの空気を共有出来ればと思っております。
どうぞ6月27日「現代音楽シリーズVol.10〜プーランク特集〜」にご来場下さいませ。
心よりお待ち致しております。


Back

Next