1999/7/4
< シュッツ在籍祝1ヶ月(プーランク初舞台編)>

(今回の担当:SOP. 直井京子)

今年の春の会社の異動でドラマチックな転勤をしてしまいました。
そこは、会社の中でも「残業の名所」とうたわれるところでした。
お蔭様で、出席状況に厳格な某合唱団に4年程在籍していたのですが
練習に通うことが困難になり退団せざるを得なくなりました。
「歌のない生活なんて・・・」
涙と仕事に明け暮れる私。
♪Ach ich liebte, war so glucklich, kannte nicht der Liebe Schmerz, ・・・
と、嘆きつつ・・も我慢の限界は間もなく到来。
4月より合唱団リクルート活動開始。
大騒ぎの末「シュッツ」の情報を近くに住む歌の先生よりゲット→インターネット→ 見学→即入団→めでたしめでたし。
だが、しかし、そこは・・・。
すべてがハイレベルであった。(あっちゃー!)
「今度、プーランクだよ。」
と渡されたは、「STABAT MATER & GLORIA」
「来月歌うの」
「・・・・・。」
「大丈夫!良い歌だし。」
「・・・・・。(冷や汗)」
練習はとにかく、エネルギッシュで凄まじく展開が早い。
しかも妥協を許さぬA型気質。
初めて練習に参加した時の印象は、
「歌の夜間学校?」であった。
  新人の私に先輩の皆様はとても親切で、何より驚いたのは、発声指導でした。
不正確な事象について必ず指摘し、必ずアドバイスして下さる。
(※ちなみに私はチェック回数団内ぶっちぎり第一位・・と思う)
「がんばれ」ではなく、「こっちよ」と道案内してくれる。
しかも洗練された専門性で。
アンサンブル以外に発声教室(個人レッスン)が存在することについては、
もう興奮してしまいました。
プーランク理解のアプローチが興味深く、当間先生はじめ団員の方々も参加されて 色々な珍しいお話をいつも聞くことができて、とても楽しい。
あらゆる意味で、カルチャーショックでした。
しばらくは、シュッツの「音」に近づこうと悪戦苦闘の日々が続く。
そうやって、1ヶ月はあっという間に過ぎ、とうとうプーランクの本番を迎えること となりました。
あまりにも自分の中で納得出来ていない部分が多くて
色々頭で考えて舞台に上がってしまいました。
本番終了後も「うわぁ・・」と思う箇所が多数あってひきつってました。
後で、聴きに来てくれた人に「一人だけ暗かった」との指摘を受け、自己嫌悪。
あぁ、シュッツの「表情」も体得しなければ・・。
(注)豊かな表情もシュッツの特徴ですね。
それにしても、こんなに苦労して合唱に参加したのは生まれて初めてで、
とても疲れました。
今は、その「疲れ」が嬉しいのです。
やっぱり、私にとって「歌のある生活」はハッピーです。
そして歌を愛する多彩なメンバーの中に入れてもらえて練習終了後も楽しい。
(注)飲会が好きですね。

つらつらと書いていると、自分は、いつまでも、音楽と「歌うこと」で関わり続けて いきたいんだなぁと実感してしまいました。
こういうのって「ライフワーク」というのかしら。

まずは、練習だぁ!

                                        


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