1999/7/24
<南国にて>

(今回の担当:Ten.飯沼正雄)

7月16日から20日までの5日間、シュッツ合唱団のダイバー達が、
(さまざまな方面に顰蹙を買いつつ・笑)俗世を離れて南国の島・石垣島へ
ダイビングツアーへ行ってきました。

かく言う私も、現在の東京単身赴任の暇にかまけて、この5月にライセンスを
取得したので、参加をさせてもらいました。(実は私がこの類の行事に参加するのは 非常に希なことなので、当間先生は大変喜んでくださったと、聞いております。)

その道中で見たこと、感じたことを書いてみました・・・・・。

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閉館時間がとっくに過ぎてしまっていたため、職員用の狭い通用口から出て、
反対側に向かってから少し高台を上ると、断崖絶壁の下に海が広がっていた。
あの川平で見て触れたのと同じ、青く、やさしい海だった。



      不覚にも思わずベソをかいてしまった。




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何が面白いって、もう、ただ潜ることが楽しくてしかたがない。
それを再認識させてくれたのが、当間先生をはじめシュッツのメンバー総勢7人で
行った今回の石垣島・川平へのダイビングツアーだった。

魚を見ることに関しては、元来「鯛」と「フグ」くらいしか区別がつかない人なので、(正直いって)どの魚も同じように見えてしまって(情けない!)、見るものすべてが単純に珍しいだけだった。しかし、潜行の時の緊張感、水中に漂っている時の陶酔感、流がきつい時の緊迫感、本当に様々な姿を見せてくれる海底の形などは、どれも「わくわく」するものばかりだった!
どうやら、完全にはまってしまったようだ。

そして、川平の海は、やさしく、時には、きつく自分の身体を包んでくれた。
そうして海に身を任せた瞬間、とても幸せな気分になれたのだった。
本当にきれいな海だった。この宝を守らなければ罰が当たる気がした。



ダイビングをやる気にさせてくれた人々に心から感謝したいと思っている。

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石垣からの帰路にて、那覇での乗り替えの時間を利用し、元団員で那覇在住の新里氏に無理を言って、平和祈念資料館に連れて行ってもらった。那覇に行ったら、是非そこに行ったらいいというアドバイスをもらっていたためだ。その人の言う通り1時間で とうてい見切れるものではなく、閉館時間のため泣く泣く資料館を後にした。



      正直いって、しばらく言葉が出なかった。



無残にも踏みにじられた無数の人々の「人生」が、「証言」という形で
”これでもか!”というくらい心に突き刺さってきた。



      追いつめられて愛する家族を手にかける時、そして自決する時、
      彼らもこの場所で今日と同じような暑い日の海を見たのだろうか。



昨日まで、自分が海からもらっていた幸せを思い出したら、目の前が涙でぼやけてし まった。


きっと、海は54年前のあの日から今日まで変わらずにずっと、
青くてやさしい顔を見せてきたのだろう。






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結局、ダイビングの話なのか、那覇の話なのか、わからなくなってしまいました(苦 笑)。
ダイビングの様子を詳しくお知りになりたい方は、当間先生がご自分の日記のコーナ ーに画像入りでその模様を報告されているので、そちらをご覧いただいた方がいいでしょう、きっと。


あしからず。








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