2000/6/14
<日曜大工の巻(「コレギウム事務所日誌」より)>

(今回の担当:SOP.小野容子)

もうすぐ「現代音楽シリーズ」の本番です。
今年初めてのいずみホールでの演奏です。

いずみホールはとってもいいホールなのですが、
ステマネ泣かせなホールでもあります。
以前にもこの事務所日誌で書いたかと思いますが、
大きな編成のオーケストラを舞台に納めるのに毎回創意工夫が必要で(^^;)、
 たぶんこんな配置、ほかの演奏会では見たこと無いのでは?

というような配置になっていることが多々あるかと思います。
(本番当日に当間先生やアンサンブルの皆さんと相談しながら決めていきます。)

さて、今まではオーケストラの配置に悩むだけでよかったのですが、
昨今は合唱団のほうもスペースが足りなくなってきたのです!
合唱団の人数が増えてきたのです。
毎回あの手、この手で狭いスペースの中、演奏頂いています。
そんな中新兵器が開発されました。

それは、

   じゃ〜ん!! マイお立ち台 です。

この「マイお立ち台」、すべてお手製で本番間近になると夜な夜な事務所で
作られます。それまで金槌や鋸など、ほとんど使ったことがない私ですが、
我が「小野家」では代々手で作れるものはなんでも作ってしまう習わしが
あったのを思い出し、自分にもできるであろうと思い込んで制作を始めました。

「こんな感じかな?」とイメージだけで作ってみたものの
初めてにしては我乍ら良い出来です。
(板は決してまっすぐには切れていませんでしたが)
上に乗って飛んでも壊れません。

「初めてにしては上出来、上出来!」と満足しているところに、
ご近所にお住まいのカウンターのU田さんがやってきました。
U田さんは私の力作をじっとみつめて「これじゃあ、あかんで」と一言。
本番2時間あまりを安全に、安心して歌って頂くには危ないところが何カ所も
あったのです。(イメージだけで作るといかんなぁ・・・)

早速作りなおして、なんとかしぶしぶ、U田さんのOKをもらい、
「お立ち台」達は無事、いずみホールデビューとなりました。
(以後、U田さんは新しい台を作る度、チェックを入れてくれています。)

それから演奏会の度に「お立ち台」は増え続け、今では15〜6個になりました。
作り始めた頃は落ちてある木材を拾ってきて作っていましたが、
寸法が思うようにいかないので、最近はホームセンターで
購入するようになりました。
ホームセンターで螺子釘や木材などを選んでまわるのも
私の楽しみの一つとなりました。

鋸や金槌、定規など「日曜大工グッズ」も増えて
事務所の棚の一つが「日曜大工コーナー」となってしまいました。

今回の「現代音楽」でもこの「お立ち台」達はフルに活躍してくれることでしょう。
本番当日、客席につかれましたら
ステージの後ろのほうにあるこの小さな不揃いの「お立ち台」達を
どうぞ無事に壊れることなく最後まで働くよう、
温かく見守ってやって下さい。(^^;)

それでは、当日のご来場を心よりお待ち致しております。


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