2001/4/28
<熱闘!世界卓球選手権大会開会式?!>

(今回の担当:TEN.阿部 剛)


12時50分頃、朝潮橋に着いた。

今日は卓球の国際大会の開会式だ。
大阪コレギウムムジクム合唱団をメインに
市民コーラス隊の皆さんとの共演で大会ソングを歌うのだ。

コレギウムのメンバーが三々五々
朝潮橋の改札出口に集まってきた。

晴れ渡った空の元、駅前の公園を横切って
着替えるための会場に向かった。

風も爽やかで本当に良い天気だ。

2時過ぎに、開会式の行われる
中央体育館メインアリーナに到着。
【予定では】20分弱ほどリハーサルの時間を
もらえることになっている。

ところがアリーナではまだ団体戦の真っ最中だった。

そこに、開会式の始まる雰囲気は微塵もなかった。
試合をしているので、声を出すことも出来ず
とりあえず待つことになった。

いくつかのブロックに分かれて試合が行われていたが
さすがにポツポツと決着がつきはじめた。

終わったところから撤収が始まり、
開会式の準備が着々と進められ・・・・・るはずだった。

が!

1ブロックだけ、正真正銘1ブロックだけ
熱い闘いを繰り広げるブロックがあった。

僕たちが、彼らの存在に気づいた時、
カウントは2−0だった。

そしてすぐにカウントは2−1になった。

熱闘!ポーランドVS香港
あぁ、我が道を行く!の始まりでもあった。

この段階で時間は開会式の開始予定時刻に迫っていたのだ!

スタッフにも焦りの色が見え始める。

この熱い闘いは、会場の心配をよそに
白熱したシーソーゲームになった。

誰もがポーランドが
もう一セット取ってくれるものと信じていた。
それで終わりだ、誰もがそう思っていた。

しかし無情にもカウントは2−2のタイになった。
香港の巻き返しが始まったのだ。

  #この間コレギウム合唱団は、秋篠宮妃殿下登場直前の
  #「第九」のアカペラの最初の音をハミングして
  #確認しながら、何時しかこのゲームに引き込まれていった。

会場の様々な思惑がこの1ブロックに集まっていたのだ。
勝負が決まる度、様々な、歓声ともため息ともつかぬ
なんとも言えない声がそこかしこから聞こえた。

最初ポーランドにあった試合の流れは、香港に移り
結局この試合を制したのは、香港だった。
会場全体が拍手に包まれたが、団体戦の初戦にもかかわらず
雰囲気はまるで優勝したときのようだった。

そこには、色んな「良かったねぇ」が溢れていた。

ふと時計に目をやると・・・・
3時半を過ぎていた。

おいおい・・・。

大急ぎで撤収、式典の準備が始まる。

結局リハーサルは大会ソングのみを1回通しただけ
第九編曲のアカペラはリハーサルなし、ぶっつけ本番となった。

4時過ぎ、1時間押しで、桂 三枝さんと福原 愛ちゃんの
エキシビジョンマッチで開会式は幕を開けた。

そして、本番は何とか無事に終わった。

会場の広さから、市音とのタイミングがずれるのでは?
と不安があったけれども、
本番は無事、演奏を終えることが出来た。

色々あったけれども、メインはあくまで「卓球」なのだ。

式典が一通り終わって時計を見ると
5時過ぎになっていた。

会場を後にする。外は、やっぱり良い天気だった。


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