2001/11/17
<東京の心優しい助っ人たち>

(今回の担当:プランニングマネージャー 小野容子)

11月になりました。秋の演奏会シーズン真っ盛り!
コレギウムでも一年にいくつもの公演を行って、その都度宣伝活動に精
を出しておりますが、その中でも私自身<ひとしお>楽しみにしている
のが、東京公演の宣伝です。

他の演奏会の宣伝も決して手を抜くことなく一生懸命やっておりますが、
東京公演は年に一度ということもあってか、自分の中での張り切り具合
が違うのです。自分の生活圏ではない文化圏で宣伝することはとっても
チャレンジャーな気分にさせられて、<どきどきわくわく>しています。

東京で学生さんにチケットを売る光景については以前の事務所日誌でも
お伝えしたのですが、今日はその続編と言いましょうか、
宣伝活動も協力してくれている学生さんたちのお話です。

東京の学生さんのところへチケットを売りに行き始めてもう4〜5年には
なると思うのですが、うちの演奏を聴いて熱烈なファンになってくれた
学生さんが何人もいて、その中に更に

「なんでもお手伝いしますよ」という心優しい助っ人君がいるのです。

彼らは自分の周りの人達にうちの宣伝をしてくれる事は言うまでもなく、
私が資料がほしいと言えば、資料を手に入れて送ってくれて、
受付のお手伝いを探してくれと言うと、定員きっちり確保してくれ、
東京へ行ったときには一緒に大学の合唱団を回ってお世話してくれる
という、 至れり尽くせり の対応をしてくれるのです。

悪いなぁ、と思いつつも他にお願いできる人もいないので
ついついいろんな用事を頼んでしまってこき使っている私ですが、
彼らは快く引き受けてくれています。(と、思っているのは私だけ?)
   ~~~~
何故に彼らはそんなに協力してくれるのか?
彼ら自身の人の良さも相まっているのでしょうが、やはりそれは
うちの演奏に魅せられてしまったからに他ならないのでしょう。

彼らは言います。
「こんなに凄い演奏会なんだから、たくさんの人に聴いてもらわないと!」

そして実際彼らの宣伝からうちの演奏を聴いて下さった新たなお客様が
何人もいらっしゃるのです。彼らのこのような協力に助けられ励まされ、
私もまたがんばろうと思うこの頃です。

さて!そんな期待の東京定期公演、今回は私共の活動の2つの柱、
ルネサンス・バロック音楽と現代音楽を演奏致します。

ルネサンス音楽からは ルネサンスの代表的な作曲家、
  T.de.ヴィクトリア「レクイエム」(死者のための聖務日課)

20世紀現代音楽からは、
  間宮芳生/合唱のためのコンポジション第5番「鳥獣戯画」
  藤家渓子/混声合唱、ヴァイオインとギターのための「楽園の泉」

平安の当時を風刺した「鳥獣戯画」。古の時代の絵巻物が音楽の世界で面白く、
華やかに描かれています。
また、「音(おん)」のイメージが宇宙のように拡がる音楽、「楽園の泉」。
非常に複雑で難曲ですが、不思議な時の流れ、印象的で素敵な曲です。
今年、6月の現代音楽シリーズでも演奏した2作品です。

   2つの時代の作品を通して人間の声の多様性、
   そして新たなる可能性を最大限に探りたいと思っております。

●演奏会の詳細は以下の通りです。

日時 2001年11月23日(金祝)開場/18:00 開演/18:30
会場 カザルスホール(御茶ノ水)
料金 S席/5,000円 A席/4,000円 学生/2,000円

皆様のご来場をこころよりお待ち致しております。


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