Ich bin jung gewesen SWV 320 2 B, basso continuo 作品9-15〔新全集10(1)〕 |
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Ich bin jung gewesen und bin
alt worden und habe noch nie gesehen, |
若かった私も年老いた、 しかしまだ見たことがない。 |
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den Gerechten verlassen, | 正しい人が捨てられるのも | |
oder seinen Samen nach Brot gehen, | その子孫がパンを乞い歩くのも。 | |
Alleluja | アレルヤ | |
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(当間訳:詩編 37. 25+アレルヤ) |
【解説】当間
二人のバスによる二重唱です。(通奏低音付き)
この詩編、年老いた知恵の教師が若者に対し、神の教えに従って正しく生きることを教えた教訓の詩だといわれています。
シュッツは冒頭のund bin alt worden(年老いた)とのテキストで下降音型を用い、<衰えていく様>を表現。
他にも、gehen(乞い歩く)に付けられた音符が装飾されるといった箇所も見受けられるのですが、
全体的には、模倣様式によった二人のバスの力強い推進性の響きが重なり合い、<アレルヤ>へと向かって神への「確信」を表明していくといったストレートな構成になっています。