Lobet den Herrn, alle Heiden SWV 363

German Concerto for Alt, Tenor, Bass, two Violins with basso continuo
ドイツ語による教会コンチェルト アルト、テナー、バス 二つのヴァイオリンと通奏低音

作品10-23

Lobet den Herrn, alle Heiden! 主を賛美せよ、すべての国よ。
Preiset ihn, alle Voelker! 主よほめたたえよ、すべての民よ。
Denn seine Gnad und Wahrheit 主の慈しみとまことは
waltet ueber uns in Ewigkeit. わたしたちを超えて力強い。
Alleluja. ハレルヤ。
(Psalm 117, 1.2) (新共同訳〔一部語順を替えています〕:詩編 117, 1.2)

【解説】当間

全詩編で最も短い詩。主をたたえよと、全世界に呼びかける。

【演奏】

アルト、テナー、バスの三重唱に、通奏低音を基とした二つのヴァイオリンが絡みます。
バスが同音の音型を主とした動機で歌い始め(通奏低音は下降音階)、各声部がそれをなぞります。
楽曲前半のリズムの特徴はこの8分音符の同音(通奏低音は4分音符の下降音階)と8分音符二つにかけられたスラーです。
<全て>という言葉に付けられたこの二つの8分音符による音型は下降音型、特徴あるこのリズムは降り注ぐ神の恵みなのでしょうか。

後半は16分音符のメリスマが特徴。
これは力強さの象徴として全ての声部(ヴァイオリンも加わって)で絡み合い、ハレルヤへと突き進み、高らかに、力強く曲を結びます。

【演奏時間】〔3:40〕