No.544 '04/3/8

「合唱講座」 in Tokyo


三日間にわたる東京での「合唱講座」が終わりました。
内容については詳細に報告することができないのですが、エピソードや裏話を書いて記録としておきたいと思います。

1日目、会場に入るとすでにスタッフたちが準備をしてくれています。
大阪からも行きましたが、東京スタッフがテキパキと仕事をしてくれています。
これは心強いですね。
彼ら、東京でのスタッフは、この後の二日間も本当に甲斐甲斐しく働いてくれました。
最後の日、紹介した折りちょっと涙ぐんでしまいました。本当に感謝です。

大阪からのスタッフは若干名と思っていた私です。
しかし、聞いてみるとちょっと驚くほどの人間が来聴に来るというのですね。
しかも自腹を切って来ると聞いたときは「ウ〜ン」と絶句。
「大阪で聞けないことが聞けるかもしれない」ということらしいのです。(笑)
東京の受講者がどんな風になっていくか興味もあったのでしょうが、予想を上回っての人数には正直、驚きと共に嬉しさも頼もしさもこみ上げてきた私でした。
エネルギーをしっかり頂いての三日間になりました。

「アウローラ・ムジカーレ」の演奏を当初予定していたのですが、受講者が多くなったことで時間的に無理。残念ながら今回は「なし」、の計画変更。
しかし、来てくれる団員の中を見ればメンバーが揃っているではないですか!
もちろん出番の無くなった彼らも経費は自己負担。
演奏できないのに来るというのですね。
まぁ、結果的には私の判断で演奏してもらうことにしたのですが、会場にいた受講者の方々にとっては思いもかけないステージとなったのではないでしょうか。

さて、受講者の皆さんのこと。
大学生の若い人の積極性には感心します。
知識に対してはどん欲ですね。そして、その多くの受講生に何とか悩みを解決したいという切実したものも感じました。
今回は私の「発声法」「演奏法」の全体像を掴んで頂くのが大きな目的。
すべての思いに応えてあげたかったのですが、時間が・・・・ない。
三日間のトータルで私の「音楽づくり」を示したいと考えていました。(ですからできるだけ多くの方に三日間通しでの聴講を、との願いが強かったです)
残念ながら、発声を見るという二日目の「個人レッスン」では時間が無いというジレンマが残りましたが、聴講して下さっている方々が全体の流れの中で私の伝えたかったことや発声法がよく解ったというご意見が多かったことに救い得ています。

受講者の声が変化していくごとに「オー!」とか「ワー!」とかの<どよめき>が起こります。
1日目に全員でレッスンで歌う曲を斉唱したのですが、その時はいわゆる(と言ってはいけないのですが)講座開講のきっかけとなった「あの」サウンドでした。
それがなんと、個人レッスンが終わって歌った二日目のサウンドは全く別のものになっていたのですね。
。 「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」の明るく、軽く、輝かしい声で、沢山の倍音の入った響きが立ち上がり、鳴ったのです!
別世界になったのですよ!
その時、私がどよめきました!(笑)

下の写真は沢山撮った写真の中からの二枚です。
雰囲気が少しでも伝わればいいのですが。
三日目のアンサンブルのグループ分けと、その演奏ですね。
それにしても、よくやりました。(笑)
休み時間もほとんど作れませんでした。
終われば、受講者の方々と飲み会です。(ここで意義ある話がいっぱい聞けました。感謝です)
寝るのは深夜。
受講して頂いている人たちがどんどん変わっていくのを見れば疲れなど吹っ飛びます。
初めてお会いした方々が日増しに表情が明るくなっていきます。
才能ある人との出会いもありましたね。

これからも続けていく方向で話が進んでいます。
「個人レッスン」のケアも必要ですね。
更に充実した「講座」となるよう、スタッフと相談中です。
計画が立てられたら、案内があるかと思います。
次回も沢山の方々の参加があれば嬉しいですね。





No.544 '04/3/8「「合唱講座」 in Tokyo」終わり