No.549 '04/4/20

「和歌山バッハ・コール」の定期演奏会が近づいています。


「和歌山バッハ・コール」の<第35回定期演奏会>がこの土曜日、4月24日(土) 4:30PMより行われます。

「和歌山」の地で合唱活動を続けるのは正直苦労がありますね。(こんなこといきなり書いてしまうと怒る方が一杯いらっしゃると思いますが)
その中で「バッハ・コール」はコンスタントに活動が続けられています。

教会を演奏の場として提供していただいていることに感謝です。(練習の場としてもお借りできています)
いつも暖かい拍手を頂いている聴衆がいらっしゃいます。本当に感謝です。
そして真面目で、熱心な団員たちがいます。誇りです。

「バッハ」の名を冠していながらなかなかバッハの作品を演奏できないのでいるのは少し寂しいのですが、実力を付け、そして地域に根ざした活動のためにももう少し肉付けをし、足腰を鍛えるための演奏を心がけることにします。
それにしてもハーモニーが安定してきています。
団員の数が変動する中でも安定しています。これは一人一人の音楽に対する姿勢に共通することが多く重なってきたからでしょう。
そして何よりも、「音楽が好きだ」という気持ちがそれぞれを繋いでいることが大きな要因だと私には感じられます。

演奏者と聴衆との交わりの演奏会が私の意図するところです。
お顔を拝見し、その息づかいが解るほどの距離でコミュニケーションできる演奏会が望みなんですね。
聴いて頂いている方々が本当に「私の事」として感じて頂く、それが私の喜びでもあるんです。
当然ながら演奏が<聴いていて楽しい、聴くに値するレベルにある>ことでなければなりません。しかし、それだけでなく、見ても、そして空気も感じるものでなければ私の意図することは実現できないのだと考えます。

今回はこれまでの演奏会でも試みたことがない<映写>をしてみることにしました。
「童謡」のメドレーを歌うステージを設けたのですが、そのときにスライドによって全面の壁に<絵>を映し出したいと思ったのです。
歌と絵、ひとつ間違うと反発してしまう素材ではありますが一度試みたいと思いました。
この月曜日にリハをしたときの写真です。

リハーサル1



リハーサル2



どのように感じていただけるか解らないのですが、団員が一生懸命にそれぞれの<絵>を持ち寄り、選び、そして設置しました。
リハーサルではもう少し<絵>を増やしたり、<絵>を換えたりしましたのでもう一度検討するという手間をまた取らせてしまいました。
私のわがままから始まったことなのですが、みんなの協力が頼もしかったです。

今週土曜日の演奏会。
彼らの歌声がさらに力強く、そして団としてのハーモニーも一段と冴え渡ると思います。
人が集う演奏会。
人の温もりが感じられる空間にしたいと強く思っている私です。


No.001 '04/4/20「「和歌山バッハ・コール」の定期演奏会が近づいています。」終わり