No.557 '04/8/7

ドイツへ旅立ちです


明日8日から21日までドイツへ旅立ちます。
招聘演奏3箇所を含む計5回の演奏会です。
総勢70名ほどでの旅行となりました。

ドイツでの演奏会をまだ経験していない合唱団員が増えたことに対する演奏旅行計画なのですが、計画を立ててから2年遅れてしまいました。
以前訪れてからすでに6年経ってしまっています。
しかし、前回で私の夢は実現できたとの思いから、私の主なる演奏目的は「我が国の作品」に向けられていて、ドイツ訪問はややゆったりと構えていたかも知れません。
それにしても、6年もあいていながら「招聘」されての演奏会を持てたのは嬉しいことです。
現地で動いて下さった方々のお力添えも大でしたが、何よりもこれまでの訪問、そして私たちがリリースしてきたCDに因るところが大きかったと思います。

総勢70名程での演奏ですが、演奏会では二班に分かれての演奏となります。
室内合唱団とそれを含む全体、ですね。
中心となるのは「室内合唱団」なのですが、全体(OCM合唱団)も「追分節考」や千原英喜さんの作品では多大な貢献をしてくれるものだと信じています。

この時代、音楽の表現は難しい時代に入っています。
それぞれの国は近づいて、その特徴も内容も薄くなったように思います。
曲を演奏するだけではあまり意味をなさない時代なんですね。
作品の内容を伝えることで感動を共有できるというわけにもいかなくなっているように思えます。
内容を重視する、興味を持つ、目新しく思うというわけではないからですね。

結局、感動的な演奏とは歌う者の「気」。
会場の空気の熱さ、流れ、つまり「動き」ではないかと思い至りました。
作品を通して、演奏する者がいかに会場の空気を動かすかにかかっていると思うのですね。
今までの経験では、ドイツの聴衆はストレートに反応してくれます。
こちらが「気」を入れた瞬間、会場の空気が<ザー>っと動くのを何度も経験してきました。
あれは感動の瞬間です。

団員にとって良い経験になればと思っています。
その経験がきっと秋からのコンサートで活きることでしょう。
それを楽しみにしていただければ嬉しいです!

二週間。演奏と旅行で日本をお留守にします。

それでは行ってきます!

No.557 '04/8/7「ドイツへ旅立ちです」終わり