No.578 '05/1/23

「医混」定演


「医混」(名古屋大学医学部混声合唱団)の定期演奏会が22日に行われました。
一昨年から「音楽アドバイザー」に就任したのですが、去年は私の演奏会とぶつかってしまい「定演」には行けず、今年2年目でようやく生のステージを見ることになりました。

楽しみでしたね。私の指導を通してどんな響きを聴かせてくれるか、また演奏を聴かせてくれるか?
私が久々に「教えたい!」と思った合唱団です。
今年の練習も手応えはあったものの、少し心配な曲もあったりで(笑)、期待と心配との交じった演奏会でした。

会場につけば第一ステージが既にスタンバイ。このステージのリハから聴きます。
演奏は少し硬かったですが、響きは明るく、言葉も明澄、よくハモり私は満足。
細かく、いろいろと要求したい演奏だと映ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、私としては来年への期待、そして溌剌としたエネルギッシュな演奏に拍手を送りました。




第一ステージの練習風景です。


第二ステージは今年新しく入団した団員を中心とした「アトラクションステージ」。
舞台で初めてセリフを喋るという人もいたらしいですが、皆さんご立派。
ユーモアあり、アクションありと結構楽しめました。
しかし、そのことよりも私にとって喜ばしかったのは、挿入された歌がしっかりと演奏されていた、ということでしょうか。
合唱団の定演なのですから、やはり合唱はきっちり押さえておいて欲しいですものね。

さて、最後は千原英喜さんの「どちりなきりしたん」です。
私、この曲が心配でやって来ました。(笑)
これまでの練習の時、正直言って「どうしょう?」でしたからね。
この曲難しいのです。ア・カペラということもありますが、構成力と音楽性が必要です。
しかしです!
リハを始めた瞬間から私は泣いてしまいました。涙がずっと止まりませんでした。
変わっていたのですね!断然変わったのです。
合唱も、そして指揮者も!
まだまだ拙いところは残っているものの、響いている音楽は紛れもなく血の通った暖かい音楽でした。
「みんな、隠れキリシタンにならなければこの曲歌えないよ!」と言った私。
涙を流しながら「ちょっとだけ隠れキリシタンになったね」と歌い終わった団員にコメントする私。
何が泣けるって、きっととても練習したのでしょうね。納得しあいたいと願って努力したのでしょうね。それも団員一人一人が心を込めて、あるいは心が一つになるように。
その過程を想像し、今、響いている心ある、一生懸命の音楽を聴いているとこれはやはり泣いてしまいます。
やらされた音楽ではない。みんなが作った音楽です。そこに私は泣くのです。





でも、本番は魔物です。(笑)
リハと同じというわけにはいきません。(だから面白いのですがね)
しかし、それぞれに立派でした。
各ステージごとに私は大きく拍手を送りました。

ロビーコールです。



指揮者3人が交代で振ります。
次期指揮者2人、そして今年メインを振った川畑くん、彼が最後に木下牧子さんの「鴎」を振ります。
彼は振る前、歌いながら泣いていましたね。
歌い終われば「胴上げ」。
こういう風景は何度見ても良いものです。(笑)

レセプションに参加。
晴れやかに、賑わしく、レセプションは盛会のうちに閉じたのですが、最後は私が「鴎」を振って散会。(私も含め皆興奮してました(笑))
なぜ、「鴎」かというとですね、川畑くんのロビーコールの演奏が気に入らなくて(笑)、彼、ずっと泣いていたものですから(歌っていた団員に聞いた話です。彼が振っている間後ろ姿しか私見ていないものですから)テンポがだんだんゆっくりになっていくんですよ。
もう、気になって、気になって。(笑)
振って、私「さっぱりしました」(笑)

レセプションを終えた団員は泊まりがけで(だったと思うのですが)彼らだけの「打ち上げ」のため移動。
残ることにした私は興奮冷めやらずで、ちょっと「飲みに行こう」と何人かに誘いをかけます。
この日オープンした「アップルストアー」の前を通って(時間があれば寄りたいと思っていたものですから、定演とは関係ないのですがちょっと画像を張っておきますね(笑))良さそうな飲み屋さんを物色です。





で、偶然入ったお店なのですが、嬉しいことにドイツ・黒ビール「ケストリッツァ」がありましてですね、またまた興奮です。(笑)
お店の人とも「ケストリッツァ」で話が弾み、サービス品まで頂くという盛り上がりになりました。
フランス風の料理が美味しく、今回食べなかった他の料理にもちょっと心が引かれます。ワインもいいものがありそうですね。名古屋に来た折りには皆で「また来ようね」といいながら出口に向かうとですね、総支配人が待っていらっしゃる。
挨拶を交わします。
「ケストリッツァ」が私たちを呼んだのでしょうか。偶然とはいえ、こんなこともあるのですねぇ。




「炭火ビストロ Serge 源's」総支配人の藤本さんです。
この日の締めくくりとして申し分ない気持の良い時間でした。感謝です!



No.578 '05/1/23「「医混」定演」終わり