No.591 '05/7/26

「東京合唱講座」が終わりました


去年から始めた「東京合唱講座」。
3回目となりました。
第一回目から受講して頂いている方もあり、内容は初級から中級程度ということでしょうか。

三日間にわたって、発声の個人レッスン、そして発声に関するレクチャー、グループによるアンサンブルの指導、といった内容のレッスンです。
三日間しかないところにこの内容。
もっと時間をタップリとかけてと思うのですが、下のような時間配分が限界です。
個人レッスンが一人30分づつ、レクチャーはプロジェクターを使用してのプレゼンテーション2時間、そしてアンサンブルは1グループごとに40分。
私の体を考慮しながら事務所が時間割を作ってくれました。

受講3回目となる人たちは確実に伸びています。
これは嬉しかったですね。
それぞれに課題を与えていたのですが、半年間あいてしまうという悪条件です。
忘れてしまったり、ポイントがずれるということもあると思うのですが、どの方も課題に則った進歩が見られました。
力みが取れ、声が真っ直ぐに伸びています。音程の取り方もまだまだといった感がありますが、方向性は皆さんお判りのよう。
一言、二言で見事に変わっていきます。
教えがいがあるというものです。

その人たちが加わってのアンサンブルはハモリ方が違います。
今回は倍音と差音を意識してのハーモニーを目指しました。ホールの響きや個人的な響きの差もあって「完全」とまではいきませんが、十分に成果ある響きが鳴り始めていたと思います。
ここまでくれば後はどのような音楽を聴かせるか、いうことですね。

言葉の発音、言葉の裏にある感情、様式ごとの曲の捉え方、徹底的な感情表現法、のレッスンとなれば上級ということになるのですが、それまでにはもう少し時間がかかりそうです。
しかし、このように継続して頂いている受講生の集まりによる「合唱」はいずれやってみたいですね。
さらなる響き・音楽が生まれるかもしれません。
そんなことを夢見ることの出来た三日間でした。

終わって疲れは残りますが、充実した思いは何にも代え難い貴重な時間でした。
飲み会で出た「次回はいつですか?」との問いに思わず、「秋の『東京定演』の後ですね」と言ってしまった私。(笑)
その場で、いつも手伝ってくれているS君に会場押さえを頼みました。

次回も楽しみですね!
もっともっと、正確な音程、そして純粋なハーモニーを基準とした合唱を聴きたいです。
それらを基盤としながら、曲に則して多彩で変幻自在に変化する魅力溢れる合唱を聴きたいですね。
まだまだ刺激的出会いを求めたいと思う私です。



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