No.601 '05/11/2

戦い終わって石垣へ


OCM創立30周年演奏会を終えて沖縄の石垣島に来ています。

そういえば、去年に頸椎症や高血圧、それに糖尿をドック入りで判って以来ダイビングも慎重になっていました。
美味しいものを食べ、飲み、それも練習後の夜遅くに食べ始める、それを20年も続けていれば高血圧や糖尿になっても不思議ではありませんね。(笑)
そして頸椎症はいわば職業病。
仕方ないといえば言えなくもないのですが、運動をもう少し意識的にやっていれば大丈夫であったはず。
自室に閉じこもっての仕事が増え、外では歩くことや運動量が減るといった生活。まぁ普通に年をとっていたということの結果でしょうか。

今回来て判ったことなのですが、去年に比べて格段に体の調子が良いのですね。
今日潜ったのですが最高の気分でした。
ただ、まだまだ美味しいものとの戦いは続いている状態ですが。(笑)
下の写真、石垣の川平の風景、これに癒されまた元気を貰っています。

底地ビーチ

創立30年記念演奏会。来て頂いた方々には改めてここでお礼を申し上げます。
「ありがとうございました」
いろいろ書きたいこともあるのですが、これはいずれまとめて書こうと思っていますのでその折りにはまたお読みいただければ嬉しく思います。
何人かの方から質問を受けたことでもありますので、ここでは木下牧子さんの「原体剣舞連」再演奏(一時演奏を止め、演奏をやり直したこと」について書いておきましょうか
まぁ、結論を先に書くならば、「このまま演奏し続ければ<思い残す演奏になる!>」との判断からのことです。

本番中に演奏をやり直したのは初めてです。
貴重な体験となりました。(笑)
決断を下した瞬間、私に動揺はありませんでした。

練習時から思っていたことなのですが、曲のイメージ作りは牧子さん立ち会いの中で行われたこともあって充実感は抜群。
しかし、テンポとリズム感についてはずっと私、気になっていたんですね。
短い練習の中でなかなかそれが統一できなかった、そのことが唯一気がかりであり、また心残りでした。
初演であったせいか、皆緊張感がみなぎっています。(私も上で書いたような問題をはらんでいた上に、プログラムの最終ということもあってか疲れも手伝って緊張が解けない状態でした)
始まってみるや、やはり私の内なるテンポとリズム感とにズレが生じました。
一瞬の判断です。
やり直して自然な音楽感を!

演奏し終えて客席をみる私。お客さんの顔いいお顔でした。

舞台は戦いの場です。
相手は作品であったり、演奏者であったり、そして自分であったり。
一瞬の判断の連続であるライブはそれらがよりハッキリ出る場です。

また一つの戦いは終わりました。
その結果としての全体評価はもう少し先に出る事になるでしょうか。

さて、話は戻りますが、石垣です。
戦い終えての石垣です。
癒しとエネルギー補給。
ここには自然の<音楽>があります。
朝日の眩しさ、夕日の荘厳さ、草花の生命力を表す色、潮の満ち引き、そこかしこに居る動物たち。
すべてがすばらしい生命力であり、音楽です。
そしてそこに住む人々。
中でも子供たちの動きはまさにリズムの宝庫ですね。
ここ小室さんちにも三人の子供さんがいます。
下の写真、幼いころから見続けている子供たちです。
この子たちを見に来るのも楽しみになっている私です。

小室さんの子供たちと

彼らの成長(来るたびに背が伸び、顔つき体つきが大人になっていくのを見るのは喜びですね)、これからもきっと見続けていく事でしょう、また戦い終えて。

No.601 '05/11/2「戦い終わって石垣へ」終わり