No.632 '07/06/15

「りんどう」団内コンサート


コーア・マスターの倉橋がボイストレーナーを務めている女声合唱団では、年に一度「団内コンサート」が行われています。
団員一人一人がそれぞれ選んだ曲で独唱をするのですね。
合唱団で歌っているとソロをする機会がありません。
いつもハモりばかりですね。(ソプラノは別ですが(笑))
それで良いという方も多いでしょうが、やはり一人で歌うこともできなければ合唱も一人前にはなれないのですね。

発声や歌心の更なる向上のために「団内コンサート」があるわけです。
と、まぁ私も倉橋もそう考えるのですがそれがまた難しいところでなかなか大変でした。
「でした」と書いたのは過去のこれは話だからです。
確かに、最初は皆嫌がっていましたね。(笑)
「なんでまた一人で歌を歌わなければならないのだ」「一人で歌うのが嫌だから合唱しているのに」ということですね。
でもやってみるとその面白さも解ってくるメンバーが現れます。
とにかくジャンルはなんでもいいのですから、歌好きだと「たまりません」ね。(笑)

というわけで、最近ではコンスタントに「団内コンサート」が行われています。
川西で活動している女声合唱団「りんどう」の今年度の「団内コンサート」が15日に行われました。

いましばらくお待ち下さい

もう皆さん堂々たる歌いっぷりです。
ここで少し大胆な内緒の思いを!
「りんどう」は平均年齢が高いです。(笑)
で、年代の数値は控えますが(笑)、それはそれは高いのですね。
(言っておかなければなりませんね。若い方もいらっしゃることを(笑))
で、その高齢にもかかわらず歌は見事に「歌」となっているのです!
これは誇るべきことだと思うのです。

とにかくお世辞でなく、皆さん「若い」。
一つは発声に因るでしょう。年齢による歌いにくさを取り去ろうとする私のメトードです。
その結果が証明されてここにあります。
そしてなにより、「りんどう」のメンバー一人一人の元気で、聡明であることが「若々しさ」の土台になっています。

いましばらくお待ち下さい

アンサンブルも披露してくれます。
年々「仲良し度」が増しているようです。
和気あいあいながら、しっかりと骨太のアンサンブルでした。

最後に、当団の最高年齢者の重松さんと記念写真です。
重松さんはしっかりと現役です。
歌われた曲もたいしたものです。「お年にしては良く歌えました」というものではありません。
しっかり聞かせていただきました。
いつも挑戦的、外国語も外しません。(笑)

いましばらくお待ち下さい

私はずっと後ろで聞かせていただいていたのですが、しっかり一人一人の「歌」を聴きました。
講評や、アドバイスや感想などこの日は話すのがだんだん嫌になっていっていました。
それが仕事と言えば仕事なのですが、この日は一人一人の人生を思いつつ、想像しつつ聴いていたのですね。
ただ、ここで告白なのですが・・・・。
聴いていきながら、一つの試みが頭に浮かび、それを事項すべきかどうかを決定しかねていることがありました。
ここでちょっと打ち明けておきますね。

それは即興的に、皆さんが歌った歌の中から選んで練習無しで私が歌ってみようか、とのことだったのですね。
「歌」は下手でも良いのです。「歌」の楽しさ、「歌うこと」の面白さをその時に感じて何かを表出すればいいのです。
みたいな(笑)ことを実践してみるか、と考えていたのですね。

時間も無くなり、結果としては歌いませんでした。
正解でしたね。これは。
やってれば、さんざんな歌をお聴かせすることになったかもしれません。(笑)
とにかく、毎年ではありますが、今年も充実の「人生」を見せていただきました。
「りんどう」一人一人のメンバーに「ブラボー」です。!



No.632 '07/06/15「「りんどう」団内コンサート」終わり