No.638 '07/08/16

「東京合唱講座」受講生による演奏会


8月5日、「東京発声講座」の講習生による「コンサート」がありました。

「東京発声講座」が始まって3年が経ちました。
これまでの成果を問うべく、今年は「合唱づくり」に挑みます。
「ピッチ」を精確に取る、「音程」感を身につける、「アンサンブル」とは何か?、「音楽作り」のコツ、これらの実地を試みようというわけです。

当初から私の発声を受けての参加者と今回初めて受講する者、そして名古屋から「名古屋ビクトリア合唱団」も加わって、総勢40名を超える合唱団ができました。
人数もほぼ同数、それぞれのパートが10人という編成です。
この受講生を2日間でコンサートを開くまでのレベルまで引き上げる、これが私に課せられた仕事。
予想はできていたものの、正直不安もありました。

下の写真はコンサート始まりのシーンでしょうか。

受講生によるコンサート1

会場は急なお願いにもかかわらず快く提供してくださった教会礼拝堂(「日本福音ルーテル大岡山教会」)の模様です。
礼拝堂の仕切りを超えてのお客様。そしてそれはとても素敵なお客様でした。

受講生によるコンサート3

練習でよく喋りました。(笑)
「アンサンブル」するというのは、「・・・・・・・・・なんですよ。」(・・・・、にはそうとう過激な、そしてプライベートなことを語っています。ここでは書けません。(笑))。
その熱中振りがコンサート当日にも出たらしく(笑)、お喋りが止まりませんでした。(少し反省)
しかし、それにもかかわらずお出で下さったお客様は熱心に耳を傾けてくださいます。
そのあまりの心地良さに、またまた喋りが増えるという状態です。(笑)
でもそのためか、演奏は十分に気合いの入ったものとなりました。

当間

休憩時にはワインもお出ししての歓談。

受講生によるコンサート4

千原英喜氏もお出で頂きました。(当日、コンサートの終了後に駆けつけていただいたということもあってか少しお疲れ気味でした)

千原英喜氏

鈴木憲夫氏も顔を見せていただきました。(中央は「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」コーア・マスターの倉橋史子、右端に居るのは事務所の小野です)
憲夫さんには演奏会後の打ち上げにもお付き合い頂きました。
例の楽しいトークにも益々磨きがかかって(笑)、参加者は引き込まれて笑顔が絶えませんでした。(笑)

鈴木憲夫&倉橋&小野

男声の出番前でしょうか。皆の笑顔がこのコンサートの「出来」を表していると思いますね。

控えの男声

さて、大事な「東京合唱講座」受講生による演奏会報告です。
先ずは集まった受講生の集中力に感服です。
特に、演奏会本番で見せた集中力は見事なものといっていいでしょう。
互いの声に耳を傾け、音楽に集中している顔は本当に魅力的でした。
その結果は、ハーモニーとアンサンブルに十分に現れていました。
たった2日と数時間の練習だけ、とは思えない演奏です。

「言葉をどう語る」ということにポイントを置いての練習でしたが、回を重ねるごとに私の意図するところをよく理解してくれての演奏だったと思います。
大阪からスタッフとして駆けつけてくれていた「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」のメンバーにも急遽歌ってもらったりしたのですが、その吸収力も立派、デモ演奏の後の笑顔と拍手は真っ直ぐな合唱人としての素質を十分に感じさせるものでした。

演奏会第一曲目のモテットが始まるや、涙ぐんでしまった私。
曲が進むにつれて、メンバーとの呼吸が一層合っていくのが感じられ、メンバーの目にも涙。
もうこれは立派な真剣勝負での演奏会です。それも指揮する私とメンバーとが一体となって作品に集中しています。
そして会場に集まって頂いていた方々の熱心な拍手との間に、理想的な三者関係(指揮者、演奏者、聴衆)が生まれていたのではないかと思います。

受講生によるコンサート2

「打ち上げ」での参加者の感想が今も耳に残ります。
総じて言うならば「合唱のイメージが変わりました」との感想。
これが何よりの言葉です。
これでこそ、講習生での「合唱」が意味あるものとなりました。
計画を立てて本当に良かったとまたまた涙ぐむ私です(ちょっと泣きすぎです(笑))

いずれまた、「合唱しましょう」と言葉を交わして散会となりました。



No.638 '07/08/16「「東京合唱講座」受講生による演奏会」終わり