No.640 '07/09/07

「委嘱作」に満開の《りんどう》


兵庫県川西市の市花「りんどう」、その名を冠した女声合唱団。
指揮を引き受けてからもう随分になります。
「コーロ羽衣」と拮抗する女声合唱団です。(ニコニコ)

今年は団にとって初の委嘱作品に挑みます。
「挑む」は少し違いますね。
余裕とまではいきませんが、力まず、作品を楽しむ風が練習の雰囲気でしょうか。
さり気なく、しかしながら地に足がついての活動を、と願ってきた私にとってこの雰囲気が何よりの嬉しさです。

合宿は今回初めての場所になりました。
「合宿場」探しは困難を極めます。
今まで使わせていただいたところが閉鎖になったり(日本の経済悪化に沿った処置なのでしょう)、思ったより使い勝手が悪かったりで、安定性に欠けてしまいます。
より良いところを求めて団員たちが総力を持って情報収集にあたらなければならないのですね。(笑)
素晴らしいメンバーです!
今回初めてのところなのですが、とっても素晴らしい施設を探り当ててくれました。

先ずは食事。これって本当に大切だと最近つくづく思うのですね。(笑)
食事が良くないと練習に身が入りません。(笑)
食事次第で演奏の出来上がりが変わってしまうのです。
皆、満足したと評判です。(お陰で食後の練習の始まりは緊張感に欠けてしまいましたが(笑))
加えて、働いている人たちの明るさ、対応の良さに気分爽快です。
そして、お風呂は「温泉」なんですね。(ニコニコ)
練習場として使わせていただいたお部屋も満足、宿泊部屋も良かったです。
これっていうことなし、ですよね。
その他のサービスもメンバーは感動、次回の合宿もお願いすることになりました。

どこでしょうか?
内緒なんです。(笑)
実は「公には貸し出していない」ということで一般には公開してないらしいのですね。
ここでお教えして問い合わせが殺到し、施設の通常勤務に支障を来しても困りますから場所は内緒にさせていただきます。(笑)

とにかく、気分の良い練習となったことは大いなる「喜び」でした。

合宿での練習風景

さて、その練習。
団員たちの気合いが入ります。
初の委嘱作品だからです。
曲は、千原英喜作曲 女声合唱とピアノのための組曲「みやこわすれ」、全4曲からなる組曲。
千原さんにお願いして書いていただきました。

女声合唱のレパートリーはまだまだ数が少なく、選曲に苦労します。
児童合唱や、コンクールを意識した編曲や作曲が目立ち、大人が歌える、また楽しめる作品の数が少ないですね。
平易ながら充分に音楽性に富んだ作品、そう願って千原さんへの委嘱です。

それに叶った、素敵な作品が出来上がりました。
花にちなんだ4曲の作品。バラ、ハッカ草、すみれ、みやこわすれ、どれも女声合唱に相応しい情感溢れる作品となっています。
初演を前にして合唱団の顔には自信(自負)なのでしょうか、笑みが浮かびます。
それを見ながら指揮する私は幸せです。(笑)

多くの女声合唱団でも歌っていただきたい作品が生まれました。
この秋、鐘型をした紫色の《りんどう》が満開となるのと同じく、花を咲かそうとする女声合唱団「りんどう」です。
どのような花を咲かせてくれるか、今年も又充分に楽しい!と思わせてくれています。

合宿での練習風景



No.640 '07/09/07「「委嘱作」に満開の《りんどう》」終わり