No.642 '07/10/09

「良寛相聞」「歌曲」の録音がありました


6日と8日、CD制作のための録音をしました
つい先日、京都公演「邦人合唱曲シリーズ」を終えたばかりです。
「宮澤賢治」の特集でしたからそれに入らないものの録音が急がれていた結果です。
名古屋大学医学部混声合唱団「第50回記念定期演奏会」委嘱作品「良寛相聞」を録音しました。
「千原英喜作品全集」に収録するためでした。
また、急に新しい企画を決めた結果そのための録音もまたすることにしました。
一日おいての8日、今度は氏による「歌曲」です。

下の写真は6日「良寛相聞」の時のものです。
千原さんもいらっしゃっての録音。
作曲者立ち会いのもと録音できる幸福は格別ですね。
作曲家が既に亡くなってしまっている旧い作品など演奏する私にとっては、緊張感を伴いながらも心強い思いで演奏できます。
<今>を刻む、やりがいがありますね。

いましばらくお待ち下さい

ピアニストの木下亜子さんです。
いつも一緒に活動してもう何年になるでしょうか。
現代曲をいくつも共演しているのですが、その安定した技量は貴重です。
テイクを何度か繰り返すのですが、疲れているにもかかわらず最後まで付き合ってくれますね。もう、本当に感謝です。

いましばらくお待ち下さい

ピアノを弾いているときは〔男性的〕なのですが(失礼(笑))、倉橋さんとのツーショットになるとこれは〔女性的〕ですね。(笑)
このギャップがまたいいです。

いましばらくお待ち下さい

「良寛相聞」はすでに何度か演奏しているのですが、この曲の世界を創り出すのは難しいです。演奏者が描くそれぞれの世界を是非ともこれから構築していって欲しいと願っています。
音楽の背景を作曲者自身に語っていただけるの嬉しいです。
良寛の世界、70歳にして子供と興じる「手まり」、若い尼僧との恋心は私にはまだ「熱すぎる」かもしれませんね。(笑)
しかし、〔その世界〕を創ることの、近づくことの楽しみはやはり音楽家としては感謝すべき、そして喜ぶべき挑戦です。
その傍らに「千原英喜」がいるのですからね。

いましばらくお待ち下さい

この世界を共に創ってくれた合唱団員もまた幸せなはずです。
とはいってもずっと続く緊張感はただならぬものではあります。
下の写真のように時には景気づけでこんなこともしてます。(笑)
まぁ、演奏会にしても録音にしても最後まで誠心誠意尽くしてくれるメンバーではありますが・・・・・・。〔ただただ感謝!〕

いましばらくお待ち下さい

「千原英喜作品全集」第3集、第4集が今年中にリリースする予定です。
ますます「千原英喜」が面白くなってきました。
その思いを新たにしたのが氏の「歌曲」でした。

いましばらくお待ち下さい

この日は「良寛相聞」の録音がメインでしたが、続いて「歌曲」も少し録音しました。
しかしこれはもう少し時間をかけて取り組む予定です。先ずは事始め、この日と8日に分けて録音しました。(とにかく沢山作品があるのですよ。(笑)いただいたその量と質に実は驚いた私でした。)

氏の「歌曲」こそ「千原英喜」そのものですね。
もう素晴らしい世界が広がっています。
惚れ直しましたね。
もう、抱きしめたい気持ち一杯です。(笑)
これは是非とも知って欲しい、本当にそう思います。

「歌曲」を知って、今まで以上に「千原英喜」が解りました。
「千原英喜の世界」は広く、色彩的で、そして深遠です。
人々が同じ「世界に浸る」ことの難しさはあるかもしれないのですが、私には心の底から<ビンビン>感じてしまうものがあるのですね。
音楽することの大きな喜びの一つが確かにここにあります。
「全集」刊行という大きなプロジェクトを抱えるのですが、またまた続けたいと思うエネルギーが湧き起こるのを感じます。
それほどに良いのですね。氏の「歌曲」。

CDに先だって演奏することが増えそうです。
沢山の方に一刻も早く聴いていただきたい、ソロを務める「倉橋史子」「長井洋一」も同じ思いだそうです。
「マンスリー・コンサート」や「演奏会」等でお披露目をする予定を組みました。
楽しみにしていただけると嬉しいですね。




リリースは来年ということになると思うのですが、「歌曲」といえば、もう一人の作曲家の作品も予定しています。
鈴木憲夫さんの歌曲です。
これも素敵な叙情の世界が広がっています。
歌う「倉橋史子」は楽譜を前にして嬉しい悲鳴を上げていました。(笑) とにかく、来年もまた忙しくなりますねぇ〜。

No.642 '07/10/09「「良寛相聞」「歌曲」の録音がありました」終わり