No.664 '09/07/21

こどもとおとなのためのコンサート


今年も《こどもとおとなのためのコンサート》を開きました。
去年に始まって、二回目となります。

今年のスケジュール過密状態では開催は見送ろうか、なんてこともささやかれたのですが私はこのコンサートが好きなのですね。
いや、我々のコンサートの核心のコンサートではないかとも思っています。
親から子へと現在に繋がって、そしてまた未来へと繋ぐ。その本質的なことに参加できるのではないか、そう信じるのです。

クラシック系以外のコンサートでは《現在そのもの》を楽しむことが多いと思うのですが、《歴史的な視点》も考慮した「歌」の世界を楽しんでもらいたい。
それも世代を繋ぐ「歌」として共有したい、その思いからの発信。
また、電気音(増幅され、造られた音)が主となっているこの現代の中で、生(電気的な処理をしない)の「ハーモニー」を提供する。
これはなかなか意義のあること、そんな風にも自負することができるコンサートです。
なんて、理屈をこねてしまうのですが(笑)・・・・・まぁ、要は楽しくて、少しだけ後々為になる音楽会にしたい!これなんです。

照明を付けての前半。四季折々の「唱歌」を歌います。

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「混声」の響き、そして「女声」の響きに続いて、「男声」にも歌ってもらいます。音響的には難しい理論なども説明したいところなのですが、グッとこらえて先に進みます。(笑)

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「てるてる坊主」を歌ったのですが、大きな「てるてる坊主」君にも登場してもらいました。「恐い」という声もあがっていましたが、そういえば気がつかなかったですが気味が悪い面もありますね。
あの「へのへのもへじ」、私には可愛く見えますね。もともとは僧が雨を願ったり、沈静させるお祈りをしたことから始まったのでしょうが、軒下などに<吊られる>のがどうも印象が悪いとなっているのかもしれません。
う〜ん、確かに下の写真でも<吊られて>いますね。・・・・・ちょっと、そういえばグロテスクかも。(次からは気をつけましょう)

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「雪」を歌ったときのものが下の写真です。
黒子に操られる人形。
これはもう、本当に可愛かった!

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猫と犬に登場してもらいました。

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コンサートの後半は、子供たち、そして大人の方達にもステージにあがっていただいての協演です。
リズム打ちを子供たちにしてもらったのですが、中にリズム感の良い子がいましたね。
この舞台、子供たちの目が輝いていたのが印象的。しかし急に寂しくなり、あるいは不安になって泣き出してしまう子もいたのですが、さすが親御さん、そのフォローは愛情に満ちていました。(ニコニコ)

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最後は大人の方も加わって「ふるさと」の合唱です。
皆さんにはメロディーを歌ってもらい、合唱団がハモリます。
子どもさん達のために少し低くして(移調して)歌う用意をしていたのですが、楽譜を見て原調で歌う子がいてちょっとビックリ。
最近では楽譜通りに歌うなんて当たり前になっているのかもしれませんね。(声の高さを問題にするなら大人の方を低くした方がよかったかもしれませんね)。気を遣うことがかえって混乱を生む(笑)なんてこともあるかもしれないと、現状把握した私でした。

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大人の方々と子どもさん達がじっくりと耳を傾けられるようなコンサート。
そして曲によっては子どもさん達が立ち上げって踊り出すようなコンサート。
帰り道、お出で下さった方々がそれぞれに会話が弾むようなコンサート。
そんな出会いになりたいと願っています。
また来年もした〜い。これが、終わっての私の感想でした。



No.664 '09/07/21「こどもとおとなのためのコンサート」終わり