No.689 '12/03/02(記)

大阪府立大学混声合唱団 EWA CHOR 第53回定期演奏会


2012年1月22日大阪狭山市文化会館SYAKAホール 小ホールで行われた定期演奏会。
最近、このホールがメインになっているようです。写真でも判ると思うのですが、高さがあり客席でも、そしてステージからでも圧迫感はありません。
響きも良いですね。そして大事なことなのですがホールのステージ裏のスタッフがとても気に入っています。
いつも気持ち良く使わせて頂いていますし、演奏にも力がこもります。そのサポートに感謝です。

今年の「EWA CHOR」も良かったですね。メンバーが一体となって音楽作りをしているようで、その証しともなるハーモニーの良さは格別。
そして元気一杯で望む姿は、指導する私にも熱い思いが伝わってきて元気を貰うこと度々です。
歌が好き、音楽が好きというのが伝わってきてとても嬉しくなってきますね。

【第一ステージ】 混声合唱組曲「いまぼくに」 信長貴富 作曲 指揮:柏原拓斗
指揮する柏原くんは信長貴富作品が大好きだそうで、演奏にも力がこもっていますね。というか活き活きとしているようでいいです。
作品はテクニックも必要で難しい部類に入るかと思うのですが、若さに充ちた演奏で好ましいものでした。
それにしても信長貴富さんの作品は人気がありますね。あちこちで演奏されています。現代の合唱界を代表する作曲家であることは間違いないようです。
学生たちを中心に若者に受けるのも解りますね。

【第二ステージ】 鈴木憲夫 作曲 「永訣の朝」 指揮:稲井大樹
一転して渋い曲を持ってきた稲井君。
作曲家(鈴木憲夫さんが客席に来られています)が居られる中、落ち着いた良い演奏をしました。
この曲、泣かせどころが一杯あるのですが私など指揮しながら号泣します。彼がどうだったか判らないのですが、淡々としていながら曲が持つ悲劇性をよく出したと思いました。

【第三ステージ】企画ステージ
いつも楽しみなステージです。
なのですが、残念ながらいつも楽屋のモニターを通じて楽しむ私です。
次に控えている私のステージのため、ゆっくりと鑑賞するとはいかないのですね。
でも、客席から伝わってくる笑いや拍手などでその熱も伝わってきます。歌ってお芝居して踊りも披露します。
このステージはこれからも続けていって欲しいですね。
「EWA CHOR」の特徴がとってもよく出るステージです。

【第四ステージ】 鈴木憲夫 作曲 「永久ニ」

さて、今年の私が振るステージはお気に入りの曲です。
憲夫さんにもお出で頂いての演奏となりました。
久しぶりにお会いした憲夫さん、ステージに上がってきて頂いて話もして頂きました。
嬉しいですね。好きな曲、そしてその作曲家と一緒にステージに立つ。
学生たちもこの力強い曲を精一杯歌ってくれました。彼らもこの曲が好きなのですね。

いましばらくお待ち下さい

いましばらくお待ち下さい

いましばらくお待ち下さい

最近の「EWA CHOR」は本当に良いですね。
来年も、溌剌と彼らの歌を放って欲しいなと思っています。彼ららしい音楽が奏でられることを願ってアドバイスすることとしましょう。
楽しみです!



No.689 '12/03/02「大阪府立大学混声合唱団 EWA CHOR 第53回定期演奏会」終わり