八重山毎日新聞社コラム

「やいま千思万想」No.18


【掲載:2013/12/26(木曜日)】

やいま千思万想(第18回)

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一

[コミュニケーションの道具の活用]

 コミュニケーションの大切さについてはこのコラムでも再三取り上げているテーマの一つです。
いかに《情報》を(と書くからピンとこない)、つまり意志や感情、考えを伝達し合うかということの大切さですね。
人間にとって社会生活を営む上で磨き上げていかなくてはならないものと、最近思うこと頻(しき)りです。ここで一つ質問。SNSってご存じですか?
「え!またその話?」との反応はなかなかの通ですね。

 SNSとは「ソーシャルネットワーキングサービス」の略、「解らん!難しい話は嫌!」との反応の方はごもっとも。
やたらとこの世界、横文字が多すぎますよね。
しかし詳しくない方でも「ツィッター」とか「フェイスブック」、また最近使われ始めた「ライン」という名を聞いたことありませんか?
これらは流行(はやり)のスマートフォン(多機能型携帯電話)でよく使われているものです。
何億人という想像絶する人たちが利用しているコミュニケーションの道具なんですね。
 世界的にこれだけの人が繋がっているというのは少し恐い話なのですが、そこは皆で一所懸命悪いことに使わないよう、使われないように工夫を凝らしながら進んでいます。
機械に弱い方にはまだ少し敷居が高いところはありますが、使い始めればその効果、威力は明瞭。
私も上記の道具は全部利用しているのですが、私の近況、友人の近況、直ぐに伝えたいこと、会話ではし難いことなど、写真を添えて送っています。
世界の様々な想いを発信している人たちとも繋がることができ、なかなか面白く、刺激的なものです(ただ、どれを選ぶか、誰と繋がるか、どれ程の時間をその読み書きに充てるかが最大の課題となりますが)。
皆さんにも興味ある方は是非ご利用されては、とお奨めしておきますね。

 さて、そしてこれらを利用するためにはもう一つの問題が控えています。
「え!まだあるの、もういいや」とは思われずにもう少しお付き合いを。

それは繋ぐために無線器機が必要だということなんですね。
「Wi-Fi(ワイファイ)」という言葉をお聴きになったことがありますよね。
最近石垣島でも話題になっていましたし、これからは八重山の島々でも公共的な場所で設置されていくと思います。
そのWi-Fi(電波を用いて数m〜数十m程度の範囲内で高速なデータ通信を行う通信技術)の普及率は世界が競って設置しようといている事柄で、「観光地」では無くてはならないものとして知名度、認識度の高いものです。
先日訪れたスペインは「WiFi王国」と呼ばれる程の充実度で観光客のニーズに応えていました。

 さぁ、八重山でも様々な分野で更なる充実したサービスが必要かと思いますが、このワイファイ設置場所の充実を重要課題の一つとして加えていただければいいですね。
そして訪れた観光客にそれぞれの繋がりで大勢の方々に、または国に、八重山の情報を送ってもらうことにしましょう。
そして島の中では生活の豊かさのために使いましょう。





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