八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.10


【掲載:2013/08/04】

音楽旅歩き 第10回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

[八重山ならではのチャンプルー・サウンドを]

 音楽を楽しむには歌が一番でしょう。
それが基本です。
歌はどうも苦手だ、という人は楽器を手にします。やいまなら三線ですね。
似ているもので広く世界を見渡せば、歌の伴奏楽器ではギターということになるかもしれません。
 ギターの種類は多いですね。
世界のそれぞれの文化圏に分布して、ジャンルはクラシック、フラメンコ、ジャズ、ロック、フォルクローレ、ポピュラーなどと幅広いですし、一つ一つ形や音の出し方が異なっています。
 現代ではクラシックギターなどのアコースティック(生音)よりは電気で増幅されものが主流となっているのですが、これは音色的なものなのか、それとも大きな音が必要なのか?私などは音の大きさよりは繊細な音色を好んでしまうのですが・・。
しかし、三線と同じく、ギターでハーモニーとリズムを刻みながら歌うのは難しいですが、素晴らしくそのパフォーマンスは魅力的です。

 さて、楽器の話の続きを。
歌でなく、楽器に歌わせようとすると独奏楽器となりますね。
笛や、クラリネット、サックスなどありますが、やはり一般的にヴァイオリンやチェロといった弦楽器ですね。
石垣島に来て最初に聞いた音楽事情がこの島にはオーケストラが無いということでした。
大きな都市にはオーケストラがあるのは条件の一つでしょう。
 本土では大きな都市だけでなく小さな町にもそういった組織があって演奏会も行われています。
少し過剰気味ではありますが。

 石垣島には素晴らしい歌、伝統音楽に三線。
そして太鼓。
現代の音楽では教育音楽として吹奏楽があり、市民音楽でのジャズやロックもある。
そこに管楽器、打楽器、そして弦楽合奏を組織し、それらが集まってオーケストラとなって饗宴を奏でる、そんな夢を見たいと思うようになりました。
 八重山ならではのチャンプルー・サウンドを作って見たい、聴いてみたいと思うようになったのですね。
全てのジャンルにわたるサウンドです。
新しい響き、未来へのサウンド作りを、ですね。





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