八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.107


【掲載:2017/10/30(月)】

音楽旅歩き 第107回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

快適な生活は整理術から[その3]

 「整理」について書いています。このテーマで今回、もう一度書かせて下さい。
書籍や書類、その他こまごまとしたものの整理の問題を書いていたのですが、メモのことをもう少し書かねばならないことに気がつきました。
全てはメモから始まる。旅のお供で重要なのはメモ帳。
カメラも必需品なのですが、より必要なのはメモ帳だと私は思います。
書籍を購入するにも、書類を作るにしても、またはその他、忘れないようにしようと思えばメモることが大事です。
そのメモをどのように記録し、記憶し、また整理するか、というのが今回のテーマです。
最近に至るまで、私は主にスマートフォンを利用してメモを取っていました。
キーボードで打ったり、録音(マイクを使って録音し文字化する)だったり。
それにはスマートフォン用に開発されたで「アプリケーションソフトウエア」と呼ばれるものを利用します。
次々に書き込み、後でそれをまとめ、そして片っ端から片付けていく(済ませていく)というものです。
「○○を買う」「誰々に連絡を取る」「次の仕事は○○」「こんなアイデア」などととにかく思いついたことを矢継ぎ早にスマートフォンに書き込んでいきます。
朝、目覚めてそれらを見ることから一日が始まるという、そんな日々。
これが一番機能的で見落としのない、充実のスケジュール管理だと思って始めたことです。
が、この方法、万全ではないのですね。
確かに便利ですし、使い始めのころ暫くは大いに助けられたことは事実。
今でも私が継続している方法の一つなのですが、その最大の難点は脳の記憶に残りにくいこと、そして恐ろしいことに、希ではありますが〈全てのメモが失われる〉ことがあるということ。
相手は電子機器ですから電気を使いますし(電源を確保しなければ使えません。電源がなければ只の重いゴミと一緒)、そして機器ですから老朽化もあり、いつかは(5年ほどが目処だといわれています)交換が必要ということに。
つまり、いつまでも残せるものではないと割り切らなければならないのです。
電子機器のトラブルでメモという記録を失うということを何度も経験しました。
何処にその怒りをぶつければ良いのか、泣くになけない思い出が多いです。
で、「整理」にとって一番大切な基本となる「メモ」取りの結論ということになるのですが。
まず、文字を自分自身で書き込むこと。
それが大切だと知りました。キーボードなどを介するのでなく、手で書く、ということです。
これだと思考も充実します。
紙は保存に気を付ければ何十年、それ以上に残る可能性はあります。
ただ、その整理の仕方と仕舞う場所の問題が大きい悩みであることは前回も書きました。
メモは紙に自身の手で書く。
私は出掛ける時小さなメモ帳(縦約11センチ、横8センチ)を用います。
メモ用紙はA4コピー用紙を小さく折って入れます。
書いたものは後でファイリングです。現在では一番安心の整理術!です。





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