八重山日報コラム
都市の繁華街に出ると一瞬目眩(めまい)が起こることがあります。
【掲載:2018/03/06(火)】
音楽旅歩き 第114回
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
街の人口密度と蟻の世界
特に駅コンコースでの人の流れはその最たるものです。大都市の主要駅に降り立った時は緊張を拭い去ることができません。
あらゆる方向から人が突進してきます。
それぞれの目的に向かって歩いているだけなのですが、乗降客の多い乗換駅での狭い通路を急ぎ足で歩いている様をみれば、まぁよくぶつからないものだと感心するばかり。
私など長年住み慣れていてもその状態が〈怖く〉、どんどんとその思いも募っていきます。本当に不思議、そして不気味な光景です。
仕方ないことだとは解っているのですが、少し人口密度が高すぎます。
人が多ければ繁栄、繁盛と思われますが、人ってそんなに密集に対して頑丈にできているとは言えないですね。
そして目的地であるニセコでは、外国の人たちの溢れる町に一変している光景を目の当たりにしました。
まぁ広い北海道ですからまだまだ余裕があるのかもしれませんが、少しその状態が異様に見えます。
もうニセコは「外国」といって良いという情勢です。「街とは?」と少し考えさせられる事でした。