'97/1/2

一年の計


今日は二日。
元旦の夜は雨となってしまいました。
それが祟ってか、今日のゲレンデはみぞれ状態。
日中に雪になったとはいえ、滑れる状態ではありません。
<さのさか>に来るようになってから始めてではないでしょうか、ナイターが中止になってしまいました。
しかし、これを書いている今、外はしんしんと雪が降っています。
明日こそ思いっきりスキーが楽しめそうです。

というわけで、今日、午前中は部屋で休み、昼から少し滑ったのですが上記のような具合ですぐに宿に帰ってくることになりました。
毎年休むこと無く滑る毎日だったのですが、これは初めての経験です。
この二日間は、一年の疲れを取るかのように心身ともに休んだ時間だったと思います。
去年を振り返り、また今年に思いを馳せることのできた貴重な時間でもありました。

今年‘97年は今までにも増して外に向かっての発進の年となるでしょう。
演奏を通して今まで培ってきたものを改めて世に問いたいと思います。
思えば、私がこの合唱団を組織し、演奏活動に入ってからは、内でも外でも理解を得るのが困難でした。
今までに無い合唱団作りを目指したのですから無理も無いことなのですが、残念にも、計画半ばにして団を去っていった人たちの顔が思い出され、私の胸を痛めます。
発声の統一、ハーモニーの訓練、組織作り、その他どれをとっても何もかも新しいものでした。
しかも、一番大切な音楽作りは、譜読みから解釈まで全てを行えるよう<音楽の総合教育>を目指したのですから、これは普通では想像できない世界だと他の人々には映ったことでしょう。
私の音楽作りは<革新>ではなく、<原点>に戻ることでした。
歌うことは<感情表現>であり、演奏することは<息づく>こと。舞台に上がることは<異次元空間>を作ることであり、音楽することは<生きることの謳歌>です。
作り物でなく、偽物でなく、拙くても自分自身のものを作る。
これが私の目指したものでした。

今月には合唱団の「室内合唱団員」を選ぶオーディションが実施されます。
ここでの評価が私たちの水準を表すものですし、方向性を示すものです。
一年の始まりはこのオーディションからです。
今から少し緊張しながらも、楽しみにしています。