'97/1/26

97年度オーディション(1/26 二日目)


今日は昨日と違って沢山の人がオーディションを受ける日。
やはり日曜日の方が気持ち的に安心なのでしょうか。
予定より30分遅れて開始。(遅れたのは私で、国際マラソンの影響を受けて道が渋滞、買い物を済ませて車で最寄りの駅にたどり着くのに時間がかかってしまいました)

私がオーディションで重視していること、それは、音程の精確さ、楽譜に沿っているか(記載されていることができているか)、言葉が正確かかです。
いわゆる音楽の基礎ができているかを見たいわけです。
「室内合唱団員」を選ぶためにはどうしてもこれらのことを重要視せざるをえません。
声量や過度の個性的な歌い方によるアピールは考慮しない方針です。
それでも、音楽を楽しむ姿勢や積極性があれば、少々の音程や、楽譜の無視はそれほど気にしないで評価するのがシュッツ合唱団かもしれませんが。

この日は28名が歌いました。
課題曲、自由曲ともほんとに良く歌えていたと思います。ほとんどがシュッツ合唱団員でしたから去年と比べられるのですが、確実に個人個人のレベルが向上していることがわかります。
点数をつけても、課題曲や自由曲では大差がつきません。私たちのオーディションでは初見力が重要となります。
初見は音楽的な実力を見るのにはもっとも相応しいものなんですね。
音楽大学の受験で出てくるような、とても、とても難しく、また調性の無いものは出しません。
止まらず、少々の音の間違いや、リズムの間違いも気にしないで、曲全体を掴めれば良いわけです。それに調性感が加わり、音程が正しければいうことはありません。
去年までは結構途中であきらめてしまって止まってしまう人や、とんでもなく調性的に逸脱してしまう人もいたのですが、今年は減りましたね。途中であきらめる人は一人もいませんでしたね。

28名の中に「声楽アンサンブル」を受ける人が5人いました。
「声楽アンサンブル」とは我々の演奏会でソリストを務める人です。
これを選ぶ基準は「室内合唱団員」と異なります。
声量がなければなりません。そして個性的であればなお良いでしょう。
音程や楽譜の読み、様式も身につけていて欲しいのですが、先ず声そのものの魅力がないとだめです。
見せなければいけません。魅力的でないといけません。
しかし実際問題としては、あのシュッツ合唱団をバックにに独唱をしなければならないのですから、音程が正しく取れなければなりませんし、様式観も一致しなければなりません。アンサンブルの実力が問われるのですから並大抵ではないことは確かです。
今回のオーディションで一名が合格しました。
ここ何年間該当者はいなかったのですが、久しぶりに新メンバーが生まれたことになります。

オーディションが終わりました。
今年も、新・室内合唱団、そして声楽アンサンブルによる充実した演奏会をと思っています。
よろしくおねがいします。