'97/3/7

いやいや大したものです


いやいや、やっぱり我がシュッツ合唱団は大した人達の集まりです。
昨日の練習は通奏低音付きの曲から練習を始めたのですが、練習ははスムーズに進んだと思います。
一応練習の始まりは6時30分となっているんですが、しかし最近この時間に始まったためしがありません。全員が集まるのは7時30分ぐらいなんですね。
務めている人達もいるものですから、まあこれは仕方ないんです。
時間にはうるさくありません。よくキッチリと始めて予定の時間内に正確に終わる練習をする人がいるんですが、私はあれ、できないんです。
結構、端から見ていると時間がいい加減に見える時があるんですが、しかし、練習中の集中力はただ者じゃないと思いますよ。(見学に見えられた方は皆そうおっしゃいます)
走りながら楽譜を開いて、列に加わると顔がさっと変わり、目が光ってるんですよ。まあ、たまには目がとろんとしている者もいますがね。
練習はアッという間に過ぎてしまいます。終わりも決められた時間内に終えることが難しいんですよ。もうとっても<頑張って>終わらなくちゃいけないんです。

倉橋コーアマスターから盛んに指示が飛んでいきます。長井副指揮者もベースをまとめるために耳を研ぎ澄ましています。各パートリーダーも周りに気を配りながら自らも精一杯歌っています。
歌に流れが出てくれば、巧く作曲されているということが目に見えるように解ってきくるんですよ。そして一杯したいこと、アイデアが浮かんで来るんです。
作品に身を任す。作曲家を信じる。この時間の経過が幸福です。
シュッツを歌うと自然な呼吸を感じ取ることができるんです。
無理のあるフレーズは何処にもないんです。
人間の体をバランスよく働かせることを教えてくれるんです。

練習が終わって思うんですよ。
モンテヴェルディには人間讃歌としての無上の喜び、生命の刻みに溢れているんだ。そしてシュッツには人間の深いところからの優しさ、慈しみが強固な歌となって響いてくるんだ、と。
そんなことを思わせてくれる練習が昨日だったんです。

さてさて、今日は本番前日の練習。
何と全曲通してみるのです。
40曲あるんです。
想像してみて下さい。これってやっぱり大したもんですよ。
こんなプログラム何処かでやってます?
それもCD録音を兼ねるんです!
誰がこんなプログラムを考えたんでしょうね。
ハイ、私だったんですね・・・・・・・・・。

ちょっとお知らせ
当日のプログラムは解説を掲載しませんでした。アカデミックな興味をお持ちの方は cd販売までお持ち下さい。そこでは期待にこたえるような解説をするつもりです。
曲順の選択が難しかったのですが、当日には作曲年代順と教会歴とによる試みをしました。作曲年代はまだ確定されていないのですが、私見によっています。
次のこの日記、一日目の演奏会が終わった時に書きましょうか。

'97/3/7「いやいや大したものです」でした。


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