'97/3/29

和歌山に来ています


今日と明日は和歌山バッハコーアの強化練習日、今練習を終えてホテルに戻ってきました。
和歌山には月2回来ることになっています。
しかし、実際には月1回となっているのが現状です。
バッハコーアも当初に比べれば段違いにレベルアップしていますので来るのも楽しみなのですが、大阪での仕事とぶつかってしまい、つい抜けがちになってしまいます。
私の家から練習会場まで2時間かかります。
近くて遠く感じる和歌山です。
京都だと一時間ほどで行けるのと違って不便さをどうしても思ってしまいます。
南海電車も不思議で、急行に乗っても特急(サザン)に乗っても所用時間は一時間です。変わりありません。いつもこれって変だなと思うのですがいっこうに短縮しませんね。
こんな状況にもかかわらず通いつづけているのはやっぱり、団員の成長が楽しみなのと、和歌山の地にバッハを響かせ定着させたいという思いからでしょう。
演奏会は教会の礼拝堂をお借りして行われていますが、毎回盛況です。
確かにバッハコールの活動は地元の愛好家に支えられて、定着されていると判断できるんですね。
バッハの作品を中心に据えて活動をしているわけですが、実はバッハの作品はほとんどが器楽伴奏付きなのですね。
合唱団にとって一番にやりがいのあるジャンルはやはり<カンタータ>ですよね。
そのカンタータがまた問題があるんです。
今やオリジナル楽器の時代。バッハはオリジナル楽器で演奏するものと思い込んでいる人たちが多い上に、モダン楽器で演奏しようとしても現在使われていない楽器も相当数あるんです。
つまり、オリジナルで演奏しようとしても、あるいはモダン楽器で演奏しようとしても演奏するための問題が未解決のままなんですね。
それでもバッハを演奏したいと思うのは、それだけ惹きつける魅力があるからなんですよ。
カンタータを出来るだけ多くの方に体験して欲しいと願って活動を続けています。
今回の強化練習は4月の演奏会のためですが、合唱団の更なる実力向上の意味も含めて<モテット>を中心にしてプログラムを組みました。
いずれは、カンタータを含めた全ジャンルにわたる作品を演奏できる組織、合唱団に成長させたいと思っています。
合唱団のことや練習のことなど、今後この日記でももっと取り上げることにしましょうか。
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