'97/4/29

今日はモテットの演奏会


今日はモテットの演奏会です。
全曲を一晩で演奏するのはまれなことでしょう。
また監修をバッハ学者の小林義武先生にお願いすることができ、さらに演奏に先立ってモテットについてもお話をうかがう機会を持てたことも私たちには光栄なことだと思っています。
シュッツの作品を紹介する為に我々の合唱団は産声をあげました。
またその演奏の経験を通してバッハの音楽に生かしたいと私は思ってきました。
バッハの音楽にはシュッツの精神が流れています。
特にモテットには色濃くその背景の一部になっていると思われるのです。
学術的な興味は演奏する私たちにとっては重要です。
しかし、演奏は学術的とは関係なく楽しいものでなければなりません。耳を楽しませ、心を弾ませ、充実感を伴うもので無ければバッハの音楽は忘れ去られていくことでしょう。
私たちが演奏会に臨むのは、<知>と<体>全体で感じることのできる演奏でありたいと願う気持ちからです。
今日は渾身の力を振絞った演奏になると信じます。
沢山の御入場をお待ちしております。
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