No. '97/5/24

「ニュー・シネマ・パラダイス」


昨日から京都に泊っています。
今日は京都モンテヴェルディ合唱団の演奏会です。荒神口にあるバプテスト教会で夕方6時30分から行います。
今日は「日記」はその話題のつもりだったのですが(演奏会へのお誘いの日記を書くつもりでいました。是非お越しください。仕上がりも上々です。盛りだくさんです。)
しかし変更して、昨日の朝見た映画について書きたくなりました。
見て感動したんです。久しぶりの大感動でした。
見終わって、他の用事があった倉橋さんのところへ電話をしました。
そしてその感動を話したんですね。
私は知らなかったのですが、これって評判の映画だったんですね。
映画通の倉橋さん。その彼女なら何か知っているだろうと思ったんです。そしたらですね、我々の合唱団にはイタリアから来たサブリナという女性がいるんですが、以前その彼女が、倉橋さんの「イタリアの映画でどれがいいですか?」との質問に「是非見て欲しい映画は<ニュー・シネマ・パラダイス>です」と答えていたそうなんです。
そんな映画だとは知りませんでした。

見たのは偶然でした。
朝から京都モンテヴェルディ合唱団の演奏会を控えて楽譜を見ようとしたんですが、たまたま衛星放送のWOW WOWにチャンネルが合っていてこの映画が流れていたんです。
なにかしら惹かれるものがあって魅入ってしまったんです。
中盤あたりから涙が出てしかたありませんでした。
ラスト近くになると、もう私の顔はグチャグチャになっていました。
こんなに感動した映画は久しぶりだったんです。

映画に撮りつかれた主人公の半生を描いた作品なのですが、シナリオも俳優もとっても丁寧、そしてきめ細やかな演出がいたるところに光っていた作品でした。
人間をこんなに暖かく描けるのはイタリア映画だからでしょうか?
ノーカット版の3時間に及ぶ映画でした。劇場で放映されたときは50分ほどカットされたものだったそうです。
少しも長いとは思いませんでした。それどころか、見ているこちらがとっても充実した幸せな3時間だったと思います。
ラストシーンも印象的でした。
その余韻が今も続いています。

ここでストーリーを書いたところであの感動は伝わりませんね。
是非一度ご覧になることをお薦めします。
この映画を見たためでしょうか、昨日はとてもまわりが愛しく見えました。
映画の威力って凄いですね。
今日演奏する我々の演奏もそういったものになればと思うのですが・・・・・・・。

'97/5/24「ニュー・シネマー・パラダイス」終わり