No. '97/6/13

「現代音楽シリーズ」が目前です


いよいよ次の日曜日が「現代音楽シリーズ」の演奏会です。
お客さんの入りが心配です。
年々私たちの「現代音楽シリーズ」は好評だと聞くのですが、お客さんの入りは余り芳しくありません。
あの阪神大震災の後、どの分野においても観客数が激減し、その後最近に至ってやっと回復してきたという話も聞くのですが、私たちの演奏会に関して云えばその兆しがまだありませんね。

私たちの演奏会に毎回来て下さる熱心な方々もいらっしゃるのですが、いずみホールの800席を埋める程には至りません。
クラシックが初めてという方や、若い人たちが目立つといった演奏会の雰囲気です。
より多くの方々にお出で頂けないのは、評価の定まった<演目>よりは<知名度は低いがやりがいのある曲>を選んでいるといったこと、そして、まだまだ”私たちはこの関西では知られていない「シュッツ」”というのがその理由なのでしょうか。
一度聴いて下さった方々からは口を揃えて誉めていただき、またこんな演奏団体が大阪にあったのかと驚かれるのですが、目に見えての増員には結びつかないんですね。

お客さんが少ないと言って気落ちしているわけではありません。
「どうしてなのかなぁ」と考え込んでいるわけです。
合唱団もアンサンブルも熱のこもった演奏をしています。
もしかすれば、今一番食べ頃見ごろの<旬>の団体かもしれません。
その演奏会に「沢山来ていただきたいなぁ」という気持ちが強いんでしょうね。

演奏回数が多いんですが、どれもプログラムが違います。
手間や楽といったことを考えれば同じプログラムを持ち歩けばいいのかもしれないのですが、そうできないのが私の性格、そして方針ですね。
ルネッサンスから現代まで、そしてラテン語、ドイツ語、フランス語、英語、そして日本語といまではレパートリーも相当広がりました。
イメージが掴みにくいのでしょうか。

さて、明後日の「現代音楽シリーズ」です。
私と合唱団にとっては久しぶりのブリテンです。ブリテンってホントいいんですよね。
ディーリアス、アンサンブルがいいんですよ。是非我がオーケストラを聴いて下さい。
ペルト、若い合唱団員にはまだまだ深淵な魂を表現するのは難しいのですが、その精緻、静謐な響きを追求しました。
是非お越し下さい。お待ちしています。

今日(13日)は合唱団の最後の練習です。
そして明日(14日)は通しの練習。
楽しみです!

'97/6/13「現代音楽シリーズが目前です」終わり