No.89 '97/7/1

ドイツ演奏旅行


いよいよ来月7月、10日間の日程でドイツでの演奏旅行が挙行されます。
私たちにとってドイツでの演奏は今回で3度目になりますが、今回はその中でもシュッツゆかりの地での、それも歴史的記念演奏会と位置づけられた特別な演奏会に出演という意義ある旅行となりました。
その報告です。
今回の演奏旅行の発端は私たちの演奏テープ・CDを聴いたHeinrich-Schuetz-Academy.の関係者が葬送音楽<ドイツ・レクイエム>(Mucikalische Exequien SWV 279-281)の演奏を私たちにと招聘を決めたことに始まります。
「ムジカリッシェ・エクセークヴィエン」 は、シュッツがゲラの貴族ポストフームス・フォン・ロイス公の葬儀のために書いた代表的名作です。
ロイス公自ら聖書から12の聖句と祈りを選び、棺に掘り刻ませ、それをテキストとして音楽を書くようシュッツに依頼し作曲されたものでした。
ドイツ統一後、ドイツ各地で歴史的建造物などが復元されていますが、今度、この棺をゲラのロイス公の家族に返還することとなり、その記念行事の一環として私たちの演奏会が執り行われるそうです。
数ある合唱団の中から、私たち大阪H・シュッツ合唱団を演奏会に招聘して頂いたことは大変光栄なことだと思っています。
私たちにとっても、シュッツの生地を訪れ、また関係の深い地でコンサートに出演することは念願のことでした。
このコンサートのスポンサー及びプランニングをして頂いた団体はPermanent Conference on Baroque Music in Central Germany.そしてHeinrich-Schuetz-Academy.とHeinrich-Schuetz-Haus.です。
このコンサートに併せて、イエーナ、ドレスデンのコンサートが決まりました。

私たちにとって、シュッツの生家であるケストリッツのHeinlich Schuetz Haus (1985年、ハインリッヒの生家は生誕400年を記念して修復され、記念館として新しく開設された。)の訪問や、シュッツが晩年活躍し、今もその伝統が受け継がれているドレスデンの十字架教会でコンサートができることはとても名誉なことだと思っています。

演奏旅行の日程は以下のようになっています。

もう少し詳しく、演奏会にこぎ着けた事情などを書いて見ようと思います。
それは次回へと続きます。

'97/7/1「ドイツ演奏旅行」終わり