No.152 '98/5/18

<鳶目兎耳・是非曲直 その1>


「えんもくとじ・ぜひきょくちょく」と読みます。
むやみに四字熟語を用いるのは避けたいと思っているのですが、よいタイトルも見つけられないこともあって上のような題になりました。
不定期に書いていくつもりです。様々なところで目にした、あるいは耳にした<気になること>や<ちょっと考えてみよう>と感じたことをあまり深く解説や自説を交えず記して置こうと思ったのがきっかけです。

さっそく始めますね。

【バーミンガムでの主要国首脳会議(サミット)】時代にそぐわない大国主義。いまだにこんなことしているのかと思ってしまいます。G8、とんでもないもっと沢山の国の代表によったグローバルなものにしなければ。それぞれのエゴがチラチラ見え隠れ。それにしても英、仏、独、米の政治的な駆け引きはやはり大したもの。日本などその足下にも及びません。
<日本の経済>、良策などないと思いますね。経済とは「価値観」「生活感」「思想」の問題。政策などではなく「人の意識の変革」が大事。日本人にはちと難しい。
【インドの核実験】ちらっとテレビでの発言に耳が引き寄せられました。
核実験は良くないが、これでインドは核保有国に対して対等に物が言えるようになった。それが今回のインドの目的だと。そもそもNPT(核不拡散条約)、CTBT(包括的核実験禁止条約)とは何か。各国がインドに制裁を、というかけ声は大きく聞こえてきたけれど、意見が二つに分かれ足並みが乱れている。自国で核を持ち続け、他には持たせないようにする。これって誰が見てもおかしい話。持たない国にとってみれば納得がいかない話ですよね。
【インドネシア】権力の座に長く居座ると<ダメになる>、その典型かなぁ。これもチト小耳に挟んだ話。すでに次の政権のシナリオは決まっていると。そのシナリオを書いているのは国民ではなく、他国の<大国主義の国>なんですって。なんか恐ろしい。

ちょっと前まではコンピュータに積むOSは何が良いかユーザー(使い手)が喧嘩してましたね。いわゆるウインドウズ派か、マック派というあれです。
私はマック派(でも喧嘩はしませんでしたよ)。しかしウインドウズも使っています。その理由は使用者が仕事を通して<多数>を占めているから。その結果、品数もあり、お値段も安くなる、ということですかね。そのウィンドウズのマイクロソフト社がこんど米司法省・各州検察当局との独占禁止法の問題で和解交渉が「決裂」したというニュース。【マイクロソフト独禁法問題】はアメリカの未来に関する経済政策の一つなのだそうです。当局は強気だそうですよ。マイクロソフトが強くなりすぎると<競争原理>が働かなくなり、今後の経済に悪影響を与えるからだというんです。
これは私、賛成ですね。こういうアメリカが好きですね。
でも「ウィンドウズ98」の出荷は予定通りだそうです。(因みに私は買いません)
これからどうなるんでしょうね。

No.152 '98/5/18「<鳶目兎耳・是非曲直 その1>」終わり