No.154 '98/6/2

静かな一時


この土曜日と日曜日に合宿がありました。
「コーロ羽衣」という女声合唱団です。
演奏会を控えての合宿で、楽しかったです。

この合唱団上手くなっているのですが、あまり本人達はお解りではないようです。
まぁ、強いて難点をあげれば「力強さ」でしょうか。
でもこれは「声量」の事だけで、一人一人のパワーは「力強い」です。
人一倍「力強さ」を尊ぶ当間さん?ですから、ちょっとこのことに関しては辛いかもしれないですね。
「ハモリ」と「アンサンブル」はなかなかのものです。
皆さんも聴いていただきたいです。

場所は浜寺公園内の施設です。(新築してまだ新しく、スタッフの印象も良く、なかなか素敵なところでした) 土曜日の夕方、前にある運河(というんでしょうか?)に立って水面を何となく見ていました。
公園ですから周りは木々です。今回は公園内を散歩することなくこの水面を眺めていたい気持ちでした。
見ていると、いたるところで魚が飛び跳ねています。
いや、飛んでいるといっていいでしょう。
物珍しい情景でした。
何故、飛び跳ねるのでしょう?
どうやら同じ魚らしいのですが、連続して飛んでいます。腹をみせて飛んでいます。
しばらく呆然と見ている私でした。

「歌」が少し離れたところから聞こえています。
そばに自転車が置いてあり、いつも来て練習している風のオジサンでした。
私を気にしながら止めてはまた歌い、歌ってはこちらを見て止めるといった具合です。
でも上手だったのです、その「歌」。歌謡曲や演歌ではありません。
「謡曲」でした。

ふと「釣り」をしたくなりました。
目を遠くにやると向こう岸に結構釣り人が並んでいます。
水面が気になり、この情景に気が付かなかったのですね。
こちらの岸にも二人の釣り師がいました。これも気が付かなかったんです。
静かな時が流れていました。穏やかな風景でした。
魚はボラだと後で聞きました。

一瞬目が止まりました。それは時間を忘れさせる光景です。
鳥が水面に向かって急降下し、何やら捕まえている風なんです。
残念ながら遠くのことで、鳥がくちばしに何をくわえているか見えません。
しかしのその急降下が素晴らしいんです。
水平飛行しながら、突然ひらひらっと舞い上がったかと思うと水面に向かって一直線に急降下です。
その姿、動きが<格好いい>んです。
ずっと時間を忘れて見とれていました。
鳥の名を聞くのを忘れました。

久しぶりの「静かな一時」でした。
何故か、「釣りしたい!」「自転車 買う!」と心で叫んでました。

No.154 '98/6/2「静かな一時」終わり