No.171 '98/9/8

Lehnin(レニン)


演奏旅行でのブルクに続くもう一つの「夏の音楽フェスティバル」参加。
このレニンの町もラテナウ同様私たちは詳しく知りませんでした。
しかし、立派でしたね。
教会も大きかったですし、周辺に立ち並ぶ施設も立派でした。
ここは修道院がその始まり。歴史も900年になろうかという長いものです。スラブ語のメジカに由来するというレニンの名は、そのいわれを知って私たちにも親しみが持てるようになりました。

演奏会場となったSt. Marien-Klosterkirche です。

 

立派でしょ。このクロスター教会の内部がまたすごいんです。

これが内部の中央あたりから祭壇に向かって撮ったもの

これが後ろを撮ったものです。

つまり、細長く、そしてそれはとても長い距離をもっているのです。
はたと困りましたね。これで後ろまで声が届くのか?
ここでいろいろな有名な合唱団が歌っているんですって。どうしようか、ホント困ったんですよ。

結局は教会の方のご意見にしたがい祭壇の中で歌うという、目で見れば一番距離を長く取る位置ということになりました。
しかし、これは結果的にはいい響きとなったんですね。
やはり現地の人のアドバイスが大切という良い例です。

後ろの席まで詰まるという大盛況でした。
小さいながらの備えられたオルガンは良い音がしていましたし、松原さんもいい演奏をしていましたね。
アンコールはお客さんを囲んで歌いました。
お客さんは総立ち、大きな熱い拍手いただきました。

レセプションでは少し熱狂的な賛辞を頂きました。
この教会で、トマス教会の合唱団や、聖十字架教会の合唱団が来たが、今日の演奏はその感動を上回るものであったなど、ちょっと面映ゆい気持ちになりましたね。とにかくとても感動していただいたようで、その喋り方は熱がこもっていたのが印象的です。
「明日のポツダムの演奏会にも是非とも聴きに行きます」との別れ際での話でした。
合唱団は満足げでした。誇らしげでした。それも見る私はとても幸せでした。

例の私の部屋なんですが・・・・

この日、私の部屋にはベッドはありませんでした。おまけに大きな食卓のような台に椅子の部屋です。
世話をしていただいたクランさんは恐縮気味でしたが、用意していただいた毛布(ポツダムのホテルから私のために頼んで持ってきていただいていたそうです)を床に敷き、そこで仮眠をとりました。ここでも短時間、20分ほどの時間内に約10分熟睡?しましたね。
寝る達人です。

 

'98/9/8「Lehnin」終わり