No.172 '98/9/8

Potsdam(ポツダム)


有名なサンスーシ宮殿です。

演奏旅行最後の演奏会、それはポツダムのサンスーシ宮殿内のFriedenskircheです。
残念ながら今回の5回の演奏会中、唯一観客数が少なかった演奏会です。
クランさんも含めこちらサイドでは会場は満席となり、補助席はどうするかという話までなっていました。
ところがふたを開けてみれば、以外や以外、お客さんは少なかったのです。
この原因は主催者側にある、というのが私たちの見解となりましたね。
演奏会に向かう間いろいろと事情があったに違いありませんが。

しかし、我々がリハーサルをし始めるととても驚いた表情になったのが印象的でした。

お客さんの中には「追っかけ」といわれる方々が多くおられました。
ラテナウ、レニンで聴いた人たちがもう一度聴きたいと来てくださったのです。
演奏が始まってからも扉を開けて入ってきた人たちがいました。
ドンドンと扉を叩いている音も聞こえていました。
しかし、開演の時間と共に教会の扉は固く閉ざされたようです。
受付の方もいなくなっていたそうです。

演奏は最後ということもあって団員たちは有らん限りの力を振り絞った力演となりました。
お客さんの中には北ドイツの「シュッツ合唱団」(名前は仰らなかったようです)に入っているという方もおられ、終わってからも自分の団の指揮者に報告したいからといろいろお聞きになっていたそうです。
私にはウインクと共に親しげに、そしてちょっぴり恥ずかしそうな目を向けて去って行かれました。この初老の男性はリハーサルの時から熱心に聴いておられました。私たちの歌に合わせてご自身も歌っているところを見たものですからちょっとビックリしていたんです。

演奏会は熱い空気に包まれていました。
しかし、正直言って前回までのあの満席での反応と比べると少し寂しかったかもしれません。
しかし、お客さんは大満足だったと思います。

宮殿内は時間が無かったものですから見ることが出来ませんでした。
リハーサルが終わり、本番までの園内を歩きました。それが次の写真です。

これで演奏会の報告を終わらせていただきます。

次は
ヘンデルの街「ハレ」、続いてバッハの街「アイゼナッハ」を訪れた報告です。

 

'98/9/8「Potsdam(ポツダム)」終わり