No.179 '98/9/16

(オプショナル・ツアー) ヴェローナ


2000年以上の歴史を持つ街、ヴェローナです。
本当のところもう少し勉強していくべき街でした。
この街に立ち寄ったわけは有名なアリーナでの野外オペラを見るためです。
我々が立ち寄れる期間中にオペラが上演され、そのチケットも購入できると聞いて急遽、計画に加えたものでした。
<もう少し勉強していくべき街でした>と書いてのは、情けない事ながらこの一日の記憶が余り残っていないんですね。
自覚はあまり無かったのですが、ちょっと疲れていたんだと思います。
それもその筈です。この前に訪れた町、ヴェネツィアでのあの騒ぎです。
おまけに、オペラ開幕までの時間があまりないということもあって急いで町を歩きました。町を一周したのではないでしょうか。とにかく疲れました。
そして待望の、人、人、人のオペラ。
振り返って、余り町のこと覚えていないんです・・・・・・・・・

でも写真に沿って(あまり町の写真は多くないですね)記憶をたどっていくことにしましょう。(何と頼りないこと・・・ちょっと反省モードです)

左の写真はアリーナでのオペラを伝えるポスター、右は橋の上から撮ったこの街を通るアディジェ川です。

地下には上の写真にもあるように遺跡が埋もれています。掘り起こせば何が出てくるかわからないでしょうね。
街の真ん中でこのように見せてくれるのはいいのですが、相手は紀元前のこと、気が遠くなります。

シェークスピアの「ロメオとジュリエット」で有名になった「ジュリエットの家」にも行ってきました。バルコニーが見えます。そしてこの下の中庭には、ジュリエットのブロンズ像がありました。右の胸がはげているのは皆が触れてのことだそうです。
何か御利益があるのでしょう。

さて、オペラです。
まず、今回の案内をしてくれた元団員のサブリナです。そしてその横にいるのが今日のアリーナでのオペラ「トスカ」にも出演(合唱団員として)しているという、ベネツィアでのサブリナが所属する合唱団の指揮者です。
とてもいい方でした。本番前ということで直ぐにお別れしたのが残念でしたが、それも致し方ないことでした。

オペラの会場となっているアリーナの光景です。

開場は開演2時間前の19時。まだ明るいですね。このアリーナでの報告は一緒に行った団員から「合唱日誌」等に掲載されることと思いますので併せてお読み下さい。面白い(悲痛な?)話がいっぱいあると思います。

私はこのアリーナの感想を。

下の写真は開場後の様子です。すでにこのように料金の安い席はいっぱいです。(ちなみに私たちもこの席でした)観光客も沢山いますが、本当に熱心なオペラファンがいることも判りました。ここからのツボを得た「かけ声が」あちこりからかかります。また熱狂的な拍手もこの席からです。
まだ客が入っていない下の方の席は料金の高い場所。正面中央にある招待席、そしてフィールドに用意された席には正装の客が陣取ります。

待ち時間の2時間はアッという間でした。
開演に向かって会場が熱気を帯びていくのがわかります。こんな経験は初めてでした
照明が美しかったです。昼間お会いしたサブリナの合唱団の先生もこの中にいたはずです。音楽は最初オケが乗っていない風でしたが、徐々に良くなり歌手の好演もあってなかなかの盛り上がりを見せました。

 

満足げな私です。とても充実した時間でした。

この後ここちよい疲れを感じながら、チャーターしたバスに乗り、マントヴァへ。ホテルに着いたのはとうに日付が変わっていました。
いよいよモンテヴェルディの町、マントヴァです。
この報告は次回です。

 

'98/9/16「(オプショナル・ツアー) ヴェローナ」終わり