No.204 '99/4/4

「いのちの旅」


ご無沙汰しました。
約二ヶ月ぶりの更新です。
音楽家にとって1月、2月、は休養月。
秋、冬の演奏会シーズンを経て、ちょっと一休みといったところでしょうか。

この間に、次のシーズンの準備をしたり、個人的なことでやりたいことをするのが習慣になっています。
勿論、4月11日の「四季」のための練習、「マンスリーコンサート」といったレギュラーな日程はありますが、あの怒濤のような秋、冬に比べればいささか余裕のある毎日です。
この間に私はスキーをしたり、コンピュータをいじったりするのですね。

今年の始めは少しくたびれてしまったかもしれません。
きっとそういう年回りになったのではないかとのんきに思ったりしています。
急がず、焦らず、なるがままに身を任せるのもいいかな、といった心境です。
しかし、毎日はアッという間に過ぎ去っていく日々でした。
気が付けば「今日」というわけです。

一冊の絵本を紹介されました。
皆さんにもご紹介したいと思います。
「葉っぱのフレディ」(いのちの旅)
といいます。
書いた人はアメリカの哲学者 レオ・バスカーリア
訳した人は みらい なな
画は 島田光雄 の方々です。そして発行は 「童話屋」

葉っぱのフレディの生涯です。
全部で27ページのそれはそれは素敵な絵本です。
画も素敵、写真も美しく、そして文章が何よりも優しく、そして胸を打ちます。
いのちの不思議さ、尊さ、神秘さ。
「なるがまま」に過ごしていたこの2ヶ月、終止符を打つのにふさわしい本との出会いでした。

生きていることの喜びを感じます。
生かされていることの充実を感じます。
生きるものへの愛おしさが湧いてきます。

すがすがしい体験でした。

いきなりやってきた感がある今年の「春」
全てが息づく季節に突入です。
歩み始めるときです。
全ての人と「生きる」喜びを自然の中で感じ合いたい。
ちょっと恥ずかしくもときめいている私でした。

No.204 '99/4/4「いのちの旅」終わり