No.209 '99/5/21

美味しいビール


最近日本のビールが美味しくなってきました。

しかし、もう少しコクがあればなぁと私は思っています。
切れはいいのですが、これでは清涼飲料水です。
香りもあってコクがあり、喉越しの良いビールにはなかなか出会うことができません。

でも日本にも美味いビールがあるんですね。
先ず、 「飯田ビール」、これ絶対のお奨めです。これほどのビールはちょっと他にありません。
それに「銀河高原ビール」がそうです。しかし、残念ながら最近質が落ちたというか始めの頃に比べると味が落ちました。
それに、このビールを飲ませる直営のお店が大阪や京都(私がよく行くお店です。他にもあるかと思います)にあるのですが、これも始めの頃に比べるとビヤレストランとしての雰囲気がちょっと曖昧になってきました。
はっきり言ってしまえば従業員のマナーがいまいちです。怪訝そうな顔でビールを運んでくる人が多いですね。中にはいい人もいるのですが、店の雰囲気がちょっと窮屈な感じがするんですね。
始めの頃がなつかしいなぁ・・・・・

私の美味しいビールの基準はドイツで飲んだものですね。
ミュンヘンで飲んだビールはいくらでも飲めて自分でも驚いてしまいます。
また、各街や村で飲むその土地(いわゆる地ビール)を味わうのも楽しみでした。そして、どれも裏切られることのない味わい深いビールに出会いました。

その中でも、忘れられないビールとの出会いがあったんです。

それはシュッツ生誕の地ケストリッツで作られているケストリツァー「Koestritzer」という黒ビールです。これ最高に美味しいんです。
ドイツでも評判のビールです。「東側の産業でこれほど成功したものは他には無いんです」とはケストリッツの市長の言葉でしたね。
最近、といっても一年ほど前に日本に入ってきました。
その宣伝の意味もあったレセプションが東京であって招待されていたのですが、残念ながらそれには参加できずにいたのですが、それ以後このケストリツァーの瓶ビールが発売されるようになり、楽しみの一つになっていたんです。

しかしです。
このビール、瓶ビールも美味しいのですが、やはり私にとって忘れられないのはその「生」なんです。
これは一緒に飲んだ団員たちも同じ思いのようで、幻の「生」を夢見ながら再びそれに出会う日を心待ちにしていたんです。

それが、「生」を飲ませる店があると聞いたんです!
教えてくれたのは最近とみに「酒通」としても名を馳せているカウンターテノールの上田達也くんです。 これは行かねばなりません。
ホントに飲めるのか?行ってみてからでないと分からないのですが、行く価値はありそうです。

明日、「和歌山バッハ・コーア」の演奏会を控えているのですが、このビールが飲めれば「意気も上がるだろう」と勝手に理由をつけて(なんてことでしょうね)行く計画でいます。
ちょっと今日はそわそわしていますね。

No.209 '99/5/21「美味しいビール」終わり