No.213 '99/7/10

この一週間


「プーランク」の演奏会も随分前のことのように思われます。
反響も大きく、喜んでいます。
いまだに、「プーランク」のことが話題にされることが多いです。
先日、演奏会のテープを聴きました。
演奏家としては「ああすればよかった」「こうするべきだった」と思うことしきりなんですが、私の中では既に過去の演奏になってしまっています。

できれば、すぐにでも同じプログラムで演奏したかったですね。
(一回だけというのはもったいないと思ってしまいます。あと2〜3回演奏した後、録音ということになればいいなぁといつも思います) しかし、今回も自負できる演奏ではあります。いつもながら合唱団の健闘は私にとって信頼できるもの、その演奏は素晴らしかったと思っています。

先週の日曜日、女声合唱団「コーロ羽衣」の定期演奏会がありました。
会場は満席、立ってお聴き願わなくてはならないお客さんもいらしゃった状況でした。
満席も嬉しかったのですが、何より私を喜ばせたのは「女声合唱団」としての基盤ができたということでしょうか。
発声面、音楽表現等でまだまだ改善したいこともあるのですが、精神面といいますか、立ち姿といいますか、今までになく自信を感じさせるものが団全体に出てきたように思います。
「地域活動」として根付いた活動を、と言い続けてきました。
今度の演奏会もそれを見事に成し遂げてくれたと感謝しています。
すでに来年へと向かっているのですが、このまま成長していってほしいものです。

合唱団というのは「人」の集まり。
いろいろと「動き」があります。
「音楽至上主義」ということならばそれはそれでけじめもつけやすいのですが、私、それにどうしても徹せないところがあり、「人」の問題を「音楽」と結びつけてしまいます。
「人間探求」、これ私の習癖でしょうね。
「人間大好き」、ですから「人の悩み」は「私の問題」となってしまいます。
無関心ではいられないんですね。
困ったものです。

この一週間、それぞれの合唱団でいわゆる「問題」が起こっています。
でも、この悩み決して苦痛ではないんです。
「人」ってホント興味深く、素晴らしく、面白いものだなぁとうくづく思っています。
この一週間、私にとっては一ヶ月とも二ヶ月とも感じられた時間でした。

今日と明日、「京都モンテヴェルディ合唱団」の合宿です。
どう、曲が仕上がっていくか、楽しみの合宿です。

No.213 '99/7/10「この一週間」終わり