No.223 '99/8/6

絵と花火


先日、神戸で開催中のオルセー美術館展へ行ってきました。
そしてその後に淀川での花火大会を見るといったゴージャスな一日を過ごしました。

オルセー美術館は1986年の開館という新しい美術館ですね。
しかしながら有名なルーヴル美術館と並び称せられるまでに現在では至り、コレクションはフランスを中心に、印象派、象徴主義、アールヌーヴォーなど近代芸術を網羅しています。
20世紀美術に至るまでの流れを知る上で貴重な美術館ということになります。

沢山の人が訪れていました。
平日だからゆっくりと見ることができるだろうと思ったのですが、行って驚きました。
夏休みということもあったのでしょうが、その数には少しげんなり、ゆっくりと楽しむことが出来ませんでした。

会場内がけっこううるさいのですね。会場が狭いということもあるのですが、皆よく喋ります。また、小さなお子さん連れのお母さん、あるいは夫婦連れを見かけるのですが、その子供がぐずついたり泣いたりします。
これではゆっくりと絵を鑑賞するなど無理というものです。

子供を連れてでも見たいというのは理解できるのですが、やはりこれは子供にとっても、親にとっても楽しめることではないと思うのですね。
美術館は思索の場と思っている私です。
静かで、ゆったりと時間の流れる空間です。ソファーにでも座りながら、時間をかけてじっくりと絵を眺めたいと思うのですね。

早々に会場を離れ(8月中は開催しているそうなので機会があればもう一度いってみたいですね、いくつか気に入った絵がありました。その絵との再会をはたしたいです)大阪へと向かいます。

こんどは「花火の芸術」です。これはもうお祭りです。
歓声をあげ、ため息をつき、感動の嵐で終わりました。
花火って、ホント、時間芸術の最高峰の一つですね。(勿論、音楽もそのうちの一つです)
動きがないとその魅力は伝えられません。そして色もその場で見ないことには美しさが分からないと思うのですが、必死でカメラに収めました。
今見てもほとんどその時の感動は伝えられないと思いながら、すこし掲載してみます。

打ち上げの構成に感心します。
実にタイミング、リズムがいいです。(しかし正直のところ、私には以前の方が良かったと思いましたが)
PL花火も素晴らしかったそうですが(残念ながら見ませんでした)、私、この淀川花火は毎年見たいなと思う花火です。
一時間、夜空に花開く光の祭典。
エンディングの九時前、その興奮は最高度に増します。立て続けに打ち上げられる花火、その大輪のなんと華やかで彩り豊かだったか。
「ブラボー!」

'99/8/6「絵と花火」終わり